“露宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろじゅく33.3%
ろしゅく22.2%
ろしゆく11.1%
のじゆく11.1%
のじく11.1%
ろじゆく11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てられたお人形にんぎょうは、一晩ひとばん、ものさびしい野原のはらなかで、露宿ろじゅくしました。あらしおとをきいておそれていました。気味悪きみわるひか星影ほしかげておののいていました。
風の寒い世の中へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
このごろは、よるになるとしもがおります。そして、ほしかげは、魔物まもののようにすごくひかります。どんな人間にんげんでも、露宿ろしゅくすることはできますまい。
しんぱくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まさに大雨を下さんとす、明夜尚一回露宿ろしゆくをなさざれば人家ある所にいたるをず、あます所の二日間尚如何なる艱楚かんそめざるべからざるや、ほとん予測よそくするを得ず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
紅塵万丈の都門の中にも、武蔵野の俤のこる四ツ谷練兵場、兵隊屋敷をずつと離れて、権田原に近き草叢の中に、露宿のじゆくせし一人の書生。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「それは何ですよ、おっかさん、非常の元気で、今度も二日も三日も山に焚火たきびをして露宿のじくしなすったそうですがね。まだなかなか若い者に負けんつもりじゃて、そう威張っていなさいます」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
四谷よつやつけの二夜ふたよ露宿ろじゆくからかへつたばかり……三日みつか午後ごご大雨おほあめに、ほねまでぐしよれにつて、やがてかへたのち冷々ひえ/″\しめつぽい、しよぼけた身體からだを、ぐつたりとよこにして
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)