“かんたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンタン
語句割合
感歎19.6%
肝胆18.9%
感嘆15.5%
邯鄲14.2%
簡単12.2%
簡單9.5%
簡短4.1%
寒潭2.0%
肝膽2.0%
菡萏1.4%
簡淡0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
辞世の歌の「限りあれば吹かねど花は散るものを心短き春の山風」の一章は誰しも感歎かんたんするが実に幽婉ゆうえん雅麗で、時やたすけず、天われうしな
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかも、この肝胆かんたんあい照らしたうちとけよう。ふしぎといえばふしぎだが、男子刎頸ふんけいの交わりは表面のへだてがなんであろう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
越後にねりやうかんを賞味して大に感嘆かんたんし、岩居にいひていはく、此ねりやうかんも近年のものなり、常のやうかんにくらぶればあぢはひまされり。
邯鄲かんたんを金太郎。盧生夢さめてのところ、落寞たる感が場に漲った。これなど名手の演出というべきものであろう。かえりに、東品楼で食事。
患者かんじゃおおいのに時間じかんすくない、で、いつも簡単かんたん質問しつもんと、塗薬ぬりぐすりか、※麻子油位ひましあぶらぐらいくすりわたしてるのにとどまっている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
これを竪穴式石室たてあなしきせきしつんでゐるひとがありますが、じついし部屋へやといふほどのものではなく、たゞ簡單かんたんいしかこひにすぎないのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ジルケ教授のこの著述は簡短かんたんなれども日本美術に対する著者独創の意見のすこぶる見るべきものあり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
が、寒潭かんたんを渡るがんのように、その影が去ると、元の平静に返ります。
多寡たくわが人殺し、神變不可思議の術がある筈もないと思ふが、江戸一番の御用聞と言はれる錢形の親分が、肝膽かんたん
朝霧晴れぬ池のおも菡萏かんたんの急に開くを聞くが如く、小川の水の濁り咽ぶか雨の紫竹の友擦れ歟、山吹匀ふ山川の蛙鳴くかと過たれて、一声〻中に万法あり、皆与実相かいよじつさう不相違背ふさうゐはい
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ソノ画ク所花卉かき翎毛れいもう山水人物ことごと金銀泥きんぎんでいヲ用ヒテ設色スルニ穠艶じょうえん妍媚けんびナラザルハナク而モ用筆ようひつ簡淡かんたんニシテ一種ノ神韻しんいんアリ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)