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簡単
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かんたん
ふりがな文庫
“
簡単
(
かんたん
)” の例文
旧字:
簡單
文明
(
ぶんめい
)
のこの
社会
(
しゃかい
)
に
生
(
う
)
まれながら、
昔
(
むかし
)
のものなぞをありがたがるのは、じつにくだらないことだと、
彼
(
かれ
)
は
簡単
(
かんたん
)
に
考
(
かんが
)
えたのであります。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
患者
(
かんじゃ
)
は
多
(
おお
)
いのに
時間
(
じかん
)
は
少
(
すく
)
ない、で、いつも
極
(
ご
)
く
簡単
(
かんたん
)
な
質問
(
しつもん
)
と、
塗薬
(
ぬりぐすり
)
か、
※麻子油位
(
ひましあぶらぐらい
)
の
薬
(
くすり
)
を
渡
(
わた
)
して
遣
(
や
)
るのに
留
(
とど
)
まっている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
わたしたちの
宿
(
やど
)
の
構造
(
こうぞう
)
はしごく
簡単
(
かんたん
)
であった。
備
(
そな
)
えつけの家具も同様で、土の山と、二つ三つ大きな石がいすの代わりに
置
(
お
)
いてあるだけであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
何
(
ど
)
うも
杉山
(
すぎやま
)
は
豪
(
えら
)
い者ぢやの、
何
(
ど
)
うも
此
(
この
)
行文
(
かうぶん
)
簡単
(
かんたん
)
にして
其
(
そ
)
の意味深く
僕等
(
ぼくら
)
の遠く
及
(
およ
)
ぶ
処
(
ところ
)
ではない、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
つて
皆
(
みな
)
誉
(
ほ
)
めて
居
(
を
)
つたぜ、
跡
(
あと
)
の
方
(
ほう
)
に
松嶋
(
まつしま
)
の詩があつたの
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
なに
)
をきかれてもこの
娘
(
こ
)
の
答
(
こたえ
)
は
簡単
(
かんたん
)
明瞭
(
めいりょう
)
、
幽界
(
ゆうかい
)
で
育
(
そだ
)
った
小供
(
こども
)
には
矢張
(
やは
)
りどこか
異
(
ちが
)
ったところがあるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
やあ公が
腹
(
はら
)
いっぱいたべた
証拠
(
しょうこ
)
にげっぷをしながら帰ってくると、加平はお客さんがおいていった十銭玉をわたして
簡単
(
かんたん
)
にわけを話したきり、何もいわないのであった。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
自然界の
平衡状態
(
イクイリプリアム
)
は
試験管内
(
しけんかんない
)
の
科学的
(
かがくてき
)
平衡
(
へいこう
)
のような
簡単
(
かんたん
)
なものではない。ただ一種の小動物だけでも、その
影響
(
えいきょう
)
の
及
(
およ
)
ぶところははかり知られぬ
無辺
(
むへん
)
の
幅員
(
ふくいん
)
をもっているであろう。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
梅子は代助の様子が真面目なので、
何時
(
いつ
)
もの如く無駄
口
(
くち
)
も入れずに聞いてゐたが、聞き終つた時、始めて自分の意見を述べた。それが
極
(
きわ
)
めて
簡単
(
かんたん
)
な且つ
極
(
きわ
)
めて実際的な短かい句であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぼくはあの図を出して先生に
直
(
なお
)
してもらったら次の日曜に
高橋君
(
たかはしくん
)
を
頼
(
たの
)
んで僕のうちの
近所
(
きんじょ
)
のをすっかりこしらえてしまうんだ。僕のうちの近くなら
洪積
(
こうせき
)
と
沖積
(
ちゅうせき
)
があるきりだしずっと
簡単
(
かんたん
)
だ。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
恩
(
おん
)
の漢音はすこぶる
発音
(
はつおん
)
に便利で、耳
障
(
ざわ
)
りもよいから、ながたらしい
大和
(
やまと
)
言葉の代りに通用するにいたったかも知れないが、実際我々がこんにち外国の言葉を用うるは
簡単
(
かんたん
)
であるからとて用いる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
『
熱湯
(
ねつたう
)
。』と
簡単
(
かんたん
)
に
答
(
こた
)
へた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
簡単
(
かんたん
)
な
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
は、
太古
(
たいこ
)
の
移住民族
(
いじゅうみんぞく
)
のごとく、また
風
(
かぜ
)
に
漂
(
ただよ
)
う
浮
(
う
)
き
草
(
ぐさ
)
にも
似
(
に
)
て、
今日
(
きょう
)
は、
東
(
ひがし
)
へ、
明日
(
あす
)
は、
南
(
みなみ
)
へと、いうふうでありました。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
取
(
と
)
り
敢
(
あ
)
えず
祭神
(
さいしん
)
となってからの
生活
(
せいかつ
)
の
変化
(
へんか
)
と
言
(
い
)
ったような
点
(
てん
)
を
簡単
(
かんたん
)
に
申上
(
もうしあ
)
げて
置
(
お
)
こうかと
存
(
ぞん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「たったそれだけしか言わないの」とわたしはこの
翻訳
(
ほんやく
)
がたいへん
簡単
(
かんたん
)
すぎると思って言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、
目
(
め
)
に
涙
(
なみだ
)
を
浮
(
う
)
かべました。そして
坊
(
ぼっ
)
ちゃんから、おまえにくだされたのだと
簡単
(
かんたん
)
に
書
(
か
)
いて、それから、
体
(
からだ
)
を
大事
(
だいじ
)
にするようにといってやりました。
おきくと弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
尤
(
もっと
)
も
軍務
(
ぐんむ
)
多端
(
たたん
)
の
際
(
さい
)
とて、その
式
(
しき
)
は
至
(
いた
)
って
簡単
(
かんたん
)
なもので、ただ
内輪
(
うちわ
)
でお
杯事
(
さかずきごと
)
をされただけ、
間
(
ま
)
もなく
新婚
(
しんこん
)
の
花嫁様
(
はなよめさま
)
をお
連
(
つ
)
れになって
征途
(
せいと
)
に
上
(
のぼ
)
られたとのことでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
なるほどこれはいちばん
簡単
(
かんたん
)
で、手数がかからなかった。でもこの父さんは
承知
(
しょうち
)
しなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
殿
(
との
)
さまは、百
姓
(
しょう
)
の
生活
(
せいかつ
)
がいかにも
簡単
(
かんたん
)
で、のんきで、お
世辞
(
せじ
)
こそいわないが、しんせつであったのが
身
(
み
)
にしみておられまして、それをお
忘
(
わす
)
れになることがありませんでした。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしがぬすまれたとき、どんな着物を着ていたか、これを父親にたずねるのは
容易
(
ようい
)
なことではなかった。なんの下心なしにぐうぜんこの
質問
(
しつもん
)
を発するなら、それはいたって
簡単
(
かんたん
)
なことであろう。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「さあ、べつになかったようですが。」と、
駅員
(
えきいん
)
は
簡単
(
かんたん
)
に
答
(
こた
)
えました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしたちの流行はしごく
簡単
(
かんたん
)
であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
みんなが
今度
(
こんど
)
の
聖戦
(
せいせん
)
は、
東洋永遠
(
とうようえいえん
)
の
平和
(
へいわ
)
のために、じゃまになるものは、いっさいをのぞくのであるから、
簡単
(
かんたん
)
にいくわけがなく、
戦線
(
せんせん
)
と
銃後
(
じゅうご
)
を
問
(
と
)
わず、
心
(
こころ
)
を一つにして、ともに
苦
(
くる
)
しみ、
相助
(
あいたす
)
け
合
(
あ
)
い
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
光治
(
こうじ
)
は
簡単
(
かんたん
)
に
答
(
こた
)
えた。
どこで笛吹く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
簡
常用漢字
小6
部首:⽵
18画
単
常用漢字
小4
部首:⼗
9画
“簡単”で始まる語句
簡単服
簡単化
簡単明瞭
簡単粗雑
簡単至極