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ふりがな文庫
“
答
(
こたへ
)” の例文
宗助
(
そうすけ
)
の
答
(
こたへ
)
は
半
(
なか
)
ば
夜着
(
よぎ
)
の
下
(
した
)
から
出
(
で
)
た。
其
(
その
)
聲
(
こゑ
)
が
籠
(
こも
)
つた
樣
(
やう
)
に
御米
(
およね
)
の
耳
(
みゝ
)
に
響
(
ひゞ
)
いた
時
(
とき
)
、
御米
(
およね
)
は
濟
(
す
)
まない
顏
(
かほ
)
をして、
枕元
(
まくらもと
)
に
坐
(
すわ
)
つたなり
動
(
うご
)
かなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
答
(
こたへ
)
それは東洋種と西洋種とに分けられるかも知れない。けれども多少の西洋種を
交
(
まじ
)
へて居ないものは
殆
(
ほと
)
んどないと云つてもいいだらう。
東西問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
問
(
と
)
ふ寶澤
答
(
こたへ
)
て我は徳川
無名丸
(
むめいまる
)
と申す者なり
繼母
(
けいぼ
)
の
讒言
(
ざんげん
)
により斯は
獨旅
(
ひとりたび
)
を致す者なり又其
許
(
もと
)
は何人にやと
尋
(
たづ
)
ね
返
(
かへ
)
せば
彼者
(
かのもの
)
芝原
(
しばはら
)
へ手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
鄭寧
(
ていねい
)
に云つて再び
答
(
こたへ
)
を促した。阿母さんは未だ
黙
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。見ると、
晃
(
あきら
)
兄
(
にい
)
さんの
白地
(
しろぢ
)
の薩摩
絣
(
がすり
)
の
単衣
(
ひとへ
)
の
裾
(
すそ
)
を両手で
握
(
つか
)
んだ儘阿母さんは泣いて居る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
微
(
かす
)
かに/\、お
答
(
こたへ
)
のあつた
樣
(
やう
)
にも
思
(
おも
)
はれたが、それも
心
(
こゝろ
)
の
迷
(
まよひ
)
と
信
(
しん
)
じて、
其後
(
そのゝち
)
朝日島
(
あさひじま
)
に
漂着
(
へうちやく
)
して、
或
(
ある
)
時
(
とき
)
、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
に
此事
(
このこと
)
を
語
(
かた
)
つた
時
(
とき
)
、
大佐
(
たいさ
)
は
貴女
(
あなた
)
の
運命
(
うんめい
)
を
卜
(
ぼく
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
答
(
こたへ
)
て
曰
(
いはく
)
、地気天に
変格
(
へんかく
)
して雪となるゆゑ天の
円
(
まるき
)
と地の
方
(
かく
)
なるとを
併合
(
あはせ
)
て
六出
(
むつかど
)
をなす。
六出
(
りくしゆつ
)
は
円形
(
まろきかたち
)
の
裏
(
うら
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
其處
(
そこ
)
に
長髮
(
ちやうはつ
)
敝衣
(
へいい
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
を
見
(
み
)
とめなば、
寸時
(
すんじ
)
も
早
(
はや
)
く
踵
(
くびす
)
を
囘
(
かへ
)
されよ。もし
幸
(
さいはひ
)
に
市民
(
しみん
)
に
逢
(
あ
)
はば、
進
(
すゝ
)
んで
低聲
(
ていせい
)
に(
應
(
おう
)
)は?と
聞
(
き
)
け、
彼
(
かれ
)
の
變
(
へん
)
ずる
顏色
(
がんしよく
)
は
口
(
くち
)
より
先
(
さき
)
に
答
(
こたへ
)
をなさむ。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕
(
ぼく
)
も
眞面目
(
まじめ
)
で
答
(
こた
)
へたのです。
全
(
まつた
)
く
僕
(
ぼく
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
出身
(
しゆつしん
)
です。
故意
(
わざ
)
と
奇妙
(
きめう
)
な
答
(
こたへ
)
をして
諸君
(
しよくん
)
を
驚
(
おどろ
)
かす
積
(
つもり
)
は
決
(
けつ
)
して
持
(
もた
)
ないので。これまでも
僕
(
ぼく
)
は
出身
(
しゆつしん
)
の
學校
(
がくかう
)
を
聞
(
きか
)
れましたが。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
つていふ
噺
(
はなし
)
を
思出
(
おもひだ
)
して「おぢさん、ライオンは
馴
(
なれ
)
たら
鼠
(
ねづみ
)
でも
喰
(
く
)
ひませんか」と
動物園
(
どうぶつゑん
)
のおぢさんに
聞
(
き
)
きました。すると、おぢさんの
答
(
こたへ
)
はこうでした「すぐ
喰
(
く
)
つちまふ」
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
一一四
即
(
やが
)
ての御
答
(
こたへ
)
もせぬは、親兄に仕ふる身の、おのが物とては
爪髪
(
つめかみ
)
の外なし。何を
一一五
禄
(
ろく
)
に迎へまゐらせん便もなければ、身の
一一六
徳なきをくゆるばかりなり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
青年の問は、美奈子が何と答へてよいか分らないほど、
唐突
(
だしぬけ
)
だつた。彼女は、一寸
答
(
こたへ
)
に窮した。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
徒然草
(
つれ/″\ぐさ
)
に
最初
(
さいしよ
)
の
佛
(
ほとけ
)
はどうして
出來
(
でき
)
たかと
問
(
と
)
はれて
困
(
こま
)
つたと
云
(
い
)
ふやうな
話
(
はなし
)
があつた。
子供
(
こども
)
に
物
(
もの
)
を
問
(
と
)
はれて
困
(
こま
)
ることは
度々
(
たび/\
)
である。
中
(
なか
)
にも
宗教上
(
しうけうじやう
)
の
事
(
こと
)
には、
答
(
こたへ
)
に
窮
(
きう
)
することが
多
(
おほ
)
い。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
加藤は先づ
概略
(
あらまし
)
の病状を訊いた。智恵子は痛みを怺へて問ふがまゝに
答
(
こたへ
)
る。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
否
(
いゝ
)
え、
私
(
わたし
)
は
止
(
よ
)
したの』と
愛
(
あい
)
ちやんは
答
(
こた
)
へて、『
其
(
そ
)
の
答
(
こたへ
)
は
何
(
なに
)
?』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そのお
答
(
こたへ
)
次第で
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「
何
(
なん
)
にもしないで
遊
(
あす
)
んでるんでせう。
地面
(
ぢめん
)
や
家作
(
かさく
)
を
持
(
も
)
つて」と
御米
(
およね
)
が
答
(
こた
)
へた。
此
(
この
)
答
(
こたへ
)
も
今迄
(
いままで
)
にもう
何遍
(
なんべん
)
か
宗助
(
そうすけ
)
に
向
(
むか
)
つて
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
されたものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何と申し又
商賣
(
しやうばい
)
は
何渡世
(
なにとせい
)
なるやと尋ねられ寶澤は
泣々
(
なく/\
)
父は源兵衞と申し
餠屋商賣
(
もちやしやうばい
)
なりと口より
出任
(
でまかせ
)
に
答
(
こたへ
)
ければ亭主は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
今迄
(
いまゝで
)
は
吾等
(
われら
)
の
經歴
(
けいれき
)
をのみ
語
(
かた
)
つたが、サア
今度
(
こんど
)
は、
貴方等
(
あなたがた
)
のお
答
(
こたへ
)
の
順番
(
じゆんばん
)
ですよ。』と
先
(
ま
)
づ
春枝夫人
(
はるえふじん
)
に
向
(
むか
)
ひ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
余
(
よ
)
答
(
こたへ
)
てまづ
食
(
しよく
)
終
(
をはり
)
てテンプラの
来由
(
らいゆ
)
を
語
(
かたる
)
べしといひつゝ
鮏
(
さけ
)
のてんぷらを
飽
(
あく
)
までに
喰
(
しよく
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
熊檮
(
くまがし
)
、女にむかひて、国の
守
(
かみ
)
の召しつるぞ、急ぎまゐれといへど、
答
(
こたへ
)
もせであるを、近く進みて
捕
(
とら
)
ふとせしに、
忽
(
たちま
)
ち地も裂くるばかりの
二〇一
霹靂
(
はたたがみ
)
鳴響
(
なりひび
)
くに、
許多
(
あまた
)
の人
逃
(
に
)
ぐる
間
(
ひま
)
もなくてそこに倒る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
初
(
はじめ
)
から
答
(
こた
)
へない
時
(
とき
)
もあり、
答
(
こた
)
へる
時
(
とき
)
は
何時
(
いつも
)
此
(
こ
)
の
答
(
こたへ
)
をするのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此
(
こ
)
の
暢氣
(
のんき
)
なる
答
(
こたへ
)
を
聞
(
き
)
きて、
渠
(
かれ
)
は
呆
(
あき
)
れながら
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なん
)
と
答
(
こたへ
)
もしら
紙
(
かみ
)
の
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
又かう、
怠惰
(
なまけ
)
ものでは、さう
判然
(
はつきり
)
した
答
(
こたへ
)
が出来ないのである。代助の方でも、
門野
(
かどの
)
を教育しに
生
(
うま
)
れて
来
(
き
)
た訳でもないから、
好加減
(
いゝかげん
)
にして
放
(
ほう
)
つて置く。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
もつて
功徳
(
くどく
)
の
長
(
ちやう
)
と成べきと
智化
(
ちけ
)
の上人へ
桂昌院樣
(
けいしやうゐんさま
)
一位樣
御尋
(
おんたづ
)
ね遊ばされしに
僧侶
(
そうりよ
)
答
(
こたへ
)
て申上げるは
凡
(
およそ
)
君たる人の御
功徳
(
くどく
)
には
橋
(
はし
)
なき所へ橋をかけ
旅人
(
りよじん
)
のわづらひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
余
(
よ
)
答
(
こたへ
)
てまづ
食
(
しよく
)
終
(
をはり
)
てテンプラの
来由
(
らいゆ
)
を
語
(
かたる
)
べしといひつゝ
鮏
(
さけ
)
のてんぷらを
飽
(
あく
)
までに
喰
(
しよく
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
けれど
夫人
(
ふじん
)
の
姿
(
すがた
)
は
見
(
み
)
えない『
春枝夫人
(
はるえふじん
)
、々々。』と
聲
(
こゑ
)
を
限
(
かぎ
)
りに
呼
(
よ
)
んで
見
(
み
)
たが
應
(
こたへ
)
がない、
只
(
たゞ
)
一度
(
いちど
)
遙
(
はる
)
か/\の
波間
(
なみま
)
から、
微
(
かす
)
かに
答
(
こたへ
)
のあつた
樣
(
やう
)
にも
思
(
おも
)
はれたが、それも
浪
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
やら、
心
(
こゝろ
)
の
迷
(
まよ
)
ひやら
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
すると
答
(
こたへ
)
には
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
よ」と
云
(
い
)
つた。
此
(
この
)
答
(
こたへ
)
を
得
(
え
)
た
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
猶
(
なほ
)
の
事
(
こと
)
安心
(
あんしん
)
が
出來
(
でき
)
なくなつた。
所
(
ところ
)
が
不思議
(
ふしぎ
)
にも、
御米
(
およね
)
の
氣分
(
きぶん
)
は、
小六
(
ころく
)
が
引越
(
ひつこ
)
して
來
(
き
)
てから、ずつと
引立
(
ひきた
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
答
(
こたへ
)
ていふ、いぶかり給ふもことはりなり、かりそめに作りおくは雪のゆゑなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
家
(
うち
)
の
門
(
もん
)
を
這入
(
はい
)
ると、玄関に誠太郎のらしい
履
(
くつ
)
が叮嚀に
并
(
なら
)
べてあつた。
門野
(
かどの
)
に
聞
(
き
)
いたら、へえ
左様
(
さう
)
です、
先方
(
さつき
)
から
待
(
ま
)
つて
御出
(
おいで
)
ですといふ
答
(
こたへ
)
であつた。代助はすぐ書斎へ
来
(
き
)
て
見
(
み
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
答
(
こたへ
)
ていふ、いぶかり給ふもことはりなり、かりそめに作りおくは雪のゆゑなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
両方が同じ様な事を聞いて、同じ様な
答
(
こたへ
)
を得た。しかも両方共迷惑を感じてゐる
気色
(
けしき
)
が
更
(
さら
)
にない。三四郎は念の為め、邪魔ぢやないかと尋ねて見た。
些
(
ちつ
)
とも邪魔にはならないさうである。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
三四郎は、こりや議論にならないと思つて、
答
(
こたへ
)
を見合せて仕舞つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
平岡の
答
(
こたへ
)
はたゞ此一句
限
(
ぎり
)
であつた。代助は
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
で
首
(
くび
)
を
傾
(
かたむ
)
けた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
答
常用漢字
小2
部首:⽵
12画
“答”を含む語句
返答
応答
應答
問答
受答
自問自答
口答
御答
解答
御返答
贈答
加答児
押問答
肺尖加答児
蘇門答剌
咽喉加答児
即答
答礼
笑而不答
手答
...