“つけね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
附根57.1%
付根21.4%
着根7.1%
関節7.1%
附値7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我見しにこゝにひとり人の叉生またさすあたりより股の附根つけねを切りとるのみにて形琵琶に等しかるべき者ありき 四九—五一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
網代あじろ笠の裏を覗き、笠の緒の付根つけねをパリッとむしり取った。その下に貼り込めて来た一通の書状が彼の膝へ落ちた。新六は、畳み目を伸ばして主人の手へ渡した。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは、股の着根つけねから切断された両脚らしいものですが、殆ど全体に亙って太さが直径八、九寸近くもある、まるで丸太ン棒です。おまけにその皮膚の色は、血の気が失せて鉛色なんです。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
というのは右の足が、膝の関節つけねからなくなっているので、つまり気の毒な跛足びっこなのであった。でズボンも右の分は、左の分よりは短かかった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「どうですかね、それでは高価たかいとでも言いなさるんで?」と言ってソバケーヴィッチは、やがてこう附け加えた。「じゃあ、あんたの附値つけねはどの位なんで?」