“いだきあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
抱上50.0%
抱合50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抱上いだきあげ今日より後は如何にせん果報くわはうつたなき乳呑子ちのみごやと聲をはなつてかなしむを近所の人々聞知りて追々おひ/\あつまり入來りくやいひつゝ吉兵衞に力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『あゝ、何故なぜ此樣こん不運ふうん出逢であつたのであらう。』とわたくし昨夜さくやうみひたつて、全濡びつしよりになつたまゝ黎明あかつきかぜさむさうふるへてる、日出雄少年ひでをせうねんをばひざ抱上いだきあげ、いましも、太陽たいやう暫時しばし浮雲うきぐもかくれて
『こいつは愈々いよ/\面白おもしろくなつてた。』と武村兵曹たけむらへいそう突如いきなり少年せうねん抱上いだきあげた。
言下げんか武村たけむらばれたる兵曹へいそうは、つと進寄すゝみよ威勢ゐせいよく少年せうねん抱上いだきあげて
二人は少時しばし立ちすくんだままたがいに姿さえ恐るる如く息をこらして見合っていたが、やにわに双方から倒れかかるように寄添よりそいざま、ひしと抱合いだきあって、そのまま女は男の胸に
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
みとめたが、萎々なえ/\として、兩方りやうはう左右さいうから、一人ひとり一方いつぱうひざうへへ、一人ひとり一方いつぱうの、おくれみだれたかたへ、そでおもてをひたとおほうたまゝ、寄縋よりすが抱合いだきあふやうに、俯伏うつぶしにつてなやましげである。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)