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五抱
読み方 | 割合 |
いつかか | 42.9% |
いつかかえ | 42.9% |
いつかゝへ | 14.3% |
前棒の
親仁が、「この
一山の、見さっせえ、残らず
栃の木の大木でゃ。皆
五抱え、
七抱えじゃ。」「
森々としたもんでがんしょうが。」と
後棒が
言を添える。
与吉は天日を
蔽う、葉の茂った
五抱もあろうという幹に
注連縄を張った樟の
大樹の根に、
恰も山の
端と思う
処に、しッきりなく降りかかる
翠の葉の中に、落ちて落ち重なる葉の上に
與吉は
天日を
蔽ふ、
葉の
茂つた
五抱もあらうといふ
幹に
注連繩を
張つた
樟の
大樹の
根に、
恰も
山の
端と
思ふ
處に、しツきりなく
降りかゝる
翠の
葉の
中に、
落ちて
落ち
重なる
葉の
上に