“五抱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつかか42.9%
いつかかえ42.9%
いつかゝへ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前棒さきぼう親仁おやじが、「この一山ひとやまの、見さっせえ、残らずとちの木の大木でゃ。皆五抱いつかかえ、七抱ななかかえじゃ。」「森々しんしんとしたもんでがんしょうが。」と後棒あとぼうことばを添える。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
与吉は天日をおおう、葉の茂った五抱いつかかえもあろうという幹に注連縄しめなわを張った樟の大樹たいじゅの根に、あたかも山のと思うところに、しッきりなく降りかかるみどりの葉の中に、落ちて落ち重なる葉の上に
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
與吉よきち天日てんぴおほふ、しげつた五抱いつかゝへもあらうといふみき注連繩しめなはつたくすのき大樹だいじゆに、あたかやまおもところに、しツきりなくりかゝるみどりなかに、ちてかさなるうへ
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)