だっ)” の例文
野郎一生の運が向いて、懐をはたいた、芸妓げいしゃ、女郎にれられたってそうは行かない。処を好き自由にだっこに及んで、夜の明けるまで名代みょうだいなしだ。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だっこして寐んね仕ようと云っちゃアと増長した申し分だから、然うは云わないが、只花魁に一寸会って見たいので、歌を詠んだり碁を打ったり、花を活けたりして高尚ということを聞いたが
「坊や、だっこをおし」