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抱
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かゝへ
ふりがな文庫
“
抱
(
かゝへ
)” の例文
表坊主に横井榮伯があつて、氏名が
稍
(
やゝ
)
似てゐるが、これは別人であらう。
或
(
あるひ
)
は想ふに、永井氏は諸侯の
抱
(
かゝへ
)
醫師
若
(
もし
)
くは江戸の町醫ではなからうか。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
聞て九郎兵衞に
取拵
(
とりこしら
)
へごとを云はせんとする
心底
(
しんてい
)
不屆きなり安五郎と云は是に居る松平玄蕃頭家來石川安五郎なるぞ
渠
(
かれ
)
駿府
(
すんぷ
)
二丁目小松屋の
抱
(
かゝへ
)
遊女
(
いうぢよ
)
白妙
(
しろたへ
)
と申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
裏庭に一と
抱
(
かゝへ
)
に餘る松の老木があるので知られた家で、先代の主人八郎兵衞は病弱のため五年前に隱居し、
家督
(
かとく
)
を夫婦養子の勝藏お元に讓つて、老妻のお妻と二人
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
仮令
(
たとひ
)
良人に
恕
(
ゆる
)
し難き大失策があつても、基督の精神を以て其の罪を
恕
(
ゆる
)
す、と夫人の理想はまア出たいのであるが、
一
(
ひ
)
ト
抱
(
かゝへ
)
あれど柳は柳哉、
幾程
(
いくら
)
基督の精神を持つてゐる令夫人でも
未亡人と人道問題
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そのつらゝあまた
垂
(
た
)
れ
下
(
さが
)
りたるなかには、長きは十丈ばかり太さは
二
(
ふ
)
た
抱
(
かゝへ
)
もあるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
路
(
みち
)
は
此処
(
こゝ
)
で二
条
(
すぢ
)
になつて、一
条
(
すぢ
)
はこれから
直
(
す
)
ぐに
坂
(
さか
)
になつて
上
(
のぼ
)
りも
急
(
きふ
)
なり、
草
(
くさ
)
も
両方
(
りやうはう
)
から
生茂
(
おひしげ
)
つたのが、
路傍
(
みちばた
)
の
其
(
そ
)
の
角
(
かど
)
の
処
(
ところ
)
にある、
其
(
それ
)
こそ四
抱
(
かゝへ
)
さうさな、五
抱
(
かゝへ
)
もあらうといふ一
本
(
ぽん
)
の
檜
(
ひのき
)
の
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
町奉行所へ
呼出
(
よびいだ
)
され又井戸源次郎も
罷
(
まか
)
り出しに越前守出座有て四郎左衞門其方
抱
(
かゝへ
)
の
空
(
うつ
)
せみと申遊女は善右衞門より
買取
(
かひとり
)
しとなコリヤ善右衞門其方は空せみと申女を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
錦の
厚板
(
あついた
)
の一と
抱
(
かゝへ
)
ほどあるのが、笹野新三郎の手に殘ると、お小夜は
脱兎
(
だつと
)
の如く身を拔けて
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
茲
(
こゝ
)
に
江戸
(
えど
)
新吉原町
(
しんよしはらまち
)
松葉屋半左衞門
(
まつばやはんざゑもん
)
抱
(
かゝへ
)
の
遊女
(
いうぢよ
)
瀬川
(
せがは
)
夫
(
をつと
)
の
敵
(
かたき
)
を
討
(
うち
)
しより大岡殿の
裁許
(
さいきよ
)
となり父の
讐迄
(
あだまで
)
討
(
うち
)
孝貞
(
かうてい
)
の名を
顯
(
あらは
)
す
而已
(
のみ
)
か
遊女
(
いうぢよ
)
の
鑑
(
かゞみ
)
と
稱
(
たゝへ
)
られ
夫
(
それ
)
が
爲
(
ため
)
花街
(
くるわ
)
も
繁昌
(
はんじやう
)
せし由來を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
サツと顏色を變へて立上がるお濱の手から、一と
抱
(
かゝへ
)
の松と竹を奪ひ取りました。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“抱”を含む語句
抱擁
引抱
抱合
介抱
一抱
召抱
抱込
辛抱
抱妓
二抱
掻抱
抱上
三抱
相抱
五抱
抱緊
抱占
懐抱
御抱
抱付
...