“かかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.8%
抱妓25.6%
抱士2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『俚言集覧』には甲州の笹子ささご峠に矢立杉という名木あり、七かかえ半云々と見えている。笹子は国境ではないが郡内と国中とを隔絶する峠である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
十一月末の夜はけていても、廓の居まわりはさすがにまだ宵の口のように明るくて、多勢の抱妓かかえを置いているうえに
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
藩のお抱士かかえともおぼえず、浪人という肌合はだあいではなし、何しろそまつな手織木綿ておりもめんの衣服で、しかも袖の形も一般の武家とは違い、はかまの下は脚絆きゃはん草鞋わらじで、腰の大小を斧と差しかえれば
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)