“きょしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虚飾85.7%
遽色14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは、決して、虚飾きょしょくや、阿諛あゆからではなくて、如何いかなる場合にも他人に一縷いちるの逃げみちを与えてくつろがせるだけの余裕を、氏の善良性が氏から分泌ぶんぴつさせる自然の滋味じみほかならないのです。
ここの寺も、住持が変り者なので、ひどく虚飾きょしょくがない。がらんとして巨大な空洞のようである。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぞの女は人を迷宮に導いて、なるほどと云わせる。ふうんと云わせる。灰吹をぽんと云わせる。しまいには腕組をさせる。二十世紀の禁物は疾言しつげん遽色きょしょくである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)