“自我”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じが61.5%
エゴ30.8%
モア7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に「自我じが」といふものが少しづゝ侵略しんりやくされてくやうに思はれた。これは最初のあひだで、少時しばらくつとまたべつに他の煩悶が起つた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
即ち主観とは「観念イデヤ」であって、自我の情意が欲求する最高のもの、それのみが真実であり実体であるところの、真の規範されたる自我エゴである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
そして或る時はずつと前から死んでゐるごとくに見え、また他の時はさうでないごとくに見えてゐた、眞の自我モアが、彼に齎らされた天の糧を受けて、覺醒し、活氣づいてくる。
続プルウスト雑記 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)