“じが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自我57.1%
爾雅42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弱気でしかも自我じがの強いために自分自身も不幸になり、他人をも不幸にさせたところのアドルフの運命はまた、私の運命さながらに思えたからだ。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
悠久ゆうきゅうなる天地の間にいかに自己が小なものかということを強く強く考えて見たまえ。卑俗ひぞくな欲望にあせって自我じが執着しゅうちゃくするのが馬鹿らしくなってくるよ。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
和名鈔わみょうしょうの菫菜で、爾雅じがに、汋食之滑也。疏可食之菜也とあるによって知ることが出来る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
庭園は抽斎の愛する所で、自ら剪刀はさみって植木の苅込かりこみをした。木の中では御柳ぎょりゅうを好んだ。即ち『爾雅じが』に載せてあるていである。雨師うし三春柳さんしゅんりゅうなどともいう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)