自我エゴ)” の例文
即ち主観とは「観念イデヤ」であって、自我の情意が欲求する最高のもの、それのみが真実であり実体であるところの、真の規範されたる自我エゴである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「君、支那人は自我エゴと云ふ意味を、我鬼と云ふのだ。さすがは支那人丈あつて、うまく云つてあるだらう。」
我鬼 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
根本的に云へば、革命なんかを幾度繰り返してみたつて、少數の革命者が自我エゴの滿足をかひ得るだけで、人間全體は決してより善くも、より幸福にもなり得ないと僕は思ふね。
ハルピンの一夜 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
意識する自我エゴの本體は何だらうか? デカルトはこれを思惟の實體と言ひ、カントは認識の主辭だと言ひ、ベルグソンは記憶の純粹持續だと言ひ、シヨペンハウエルと佛教とは
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
では自我エゴとは何だらうか。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)