自個おれ)” の例文
重罪犯の夫婦が伝馬町でんまちょうの牢内へはいった事がある、もとより男牢と女牢とは別々であるが、ある夜女牢の方に眠りいたる女房の元へ夢の如く、亭主が姿を現わし、自個おれ近々ちかぢか年が明くから
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)