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俺
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おい
ふりがな文庫
“
俺
(
おい
)” の例文
俺
(
おい
)
が
懇篤
(
こんとく
)
に頼まれたお方じゃ! それに
俺
(
おい
)
には義兄弟じゃ! 安全の場所へおかくまいするまでは、上人の身辺で荒々しい所業など
犬神娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
仕方がないから
俺
(
おい
)
らは海へ飛び込んじゃった、海へ飛びこんでね、時々頭をぽかりぽかりと出して様子を見ながら泳いでいたんだよ。
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
うむ、ありゃもう
疾
(
とっ
)
くに帰った。
俺
(
おい
)
ら
可
(
い
)
いてことよと受合って来たけれども、不安心だと見えてあとからついて来たそうで、
老人
(
としより
)
は苦労性だ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少年 わからねえなあ……おじさん切符はあるのか? なけりゃ
俺
(
おい
)
らが手に入れてやろうか、代を二倍ばっか出してくれると手に入れてきてやるよ。
樹氷
(新字新仮名)
/
三好十郎
(著)
「
折角
(
せつかく
)
、お
大事
(
だいじ
)
になせえよ。
俺
(
おい
)
らは、これでやつと
蘇生
(
いきかへ
)
つた
譯
(
わけ
)
さ。まるで
火炮
(
ひあぶ
)
りにでもなつてゐるやうだつたんでね」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
▼ もっと見る
「俺は、集団農場さ残る。……だって、集団農場はサヴェートのもんで——
俺
(
おい
)
らサヴェートの子なんだもん」
ペーチャの話
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
二人は何か争ひを始めたのか? 「あいつ」といふのは「
彼
(
ヒイ
)
」の意で「
俺
(
おい
)
らはなあ!」といふのは「自分が考へる処に依ると」といふ意味だと百合子が教へたが
南風譜
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
あいつらは朝から晩まで、
俺
(
おい
)
らの耳のそば
迄
(
まで
)
来て、世界の平和の為に、お前らの
傲慢
(
がうまん
)
を削るとかなんとか云ひながら、毎日こそこそ、俺らを
擦
(
こす
)
って
耗
(
へら
)
して行くが、まるっきりうそさ。
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「錢形の
兄哥
(
あにき
)
、御苦勞だつたね。
俺
(
おい
)
らが來た上は、もう引取つても構はないよ」
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「別に
俺
(
おい
)
らは、お
前
(
めえ
)
にいんねんをつけようといふんぢやねえからさ!」
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「ゼイタクぬかすな。
俺
(
おい
)
らにゃ、そんなことナニヌネノだ、とよ。」
武装せる市街
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
「
俺
(
おい
)
らもう一文も無え。——
糞
(
くそ
)
。こら」
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
俺
(
おい
)
らの
神輿
(
みこし
)
だ。
死
(
し
)
んでも
離
(
はな
)
すな。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
射
(
や
)
っちゃアいけねえ射っちゃいけねえ! ここで
射
(
や
)
られてたまるものか。せっかく
俺
(
おい
)
らが骨を折って八ヶ嶽から追い出して来た熊だ。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ちっとは元気がついたかい。いくらか元気がついたら、お前の所番地を言ってみねえな、そうすればそこまで
俺
(
おい
)
らが送ってやるよ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それでも更に相手が話しかけてゆくと、さもさも迷惑さうに「
俺
(
おい
)
ら、そんなことは知んねえだよ。」
その村を憶ひて
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
それでも
俺
(
おい
)
らは
何
(
んない
)
とも言ひやしなかつた……
自分
(
じぶん
)
のことは
棚
(
たな
)
に
上
(
あ
)
げたなり
忘
(
わす
)
れてしまつて。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
あいつらは朝から晩まで、
俺
(
おい
)
らの耳のそば
迄
(
まで
)
来て、世界の平和の
為
(
ため
)
に、お前らの
傲慢
(
ごうまん
)
を
削
(
けず
)
るとかなんとか云いながら、毎日こそこそ、俺らを
擦
(
こす
)
って
耗
(
へら
)
して行くが、まるっきりうそさ。
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
芸者の馬鹿は構わんが、薄情は
不可
(
いか
)
んな! 薄情は。薄情な奴は
俺
(
おい
)
ら真平だ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いいや俺は呆れもしねえ」次男の
赤魚
(
あかえ
)
がベソを掻きながら、「明日から
俺
(
おい
)
らはどうするんだ。一文なしじゃ食うことも出来ねえ」
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
実のところは
俺
(
おい
)
らはモウ
小遣銭
(
こづかいせん
)
もねえのだ、さしあたってなんとか
工面
(
くめん
)
をしなけりゃならねえのだが、兄貴だって同じことだろう。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ざまあみやがれ、
慾張
(
よくばり
)
めが。
俺
(
おい
)
らが
怒
(
おこ
)
つて
固
(
かた
)
くなると、こんなもんだ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
馬鹿野郎!
俺
(
おい
)
ら弟子はいくらでもある、が
小児
(
こども
)
の内から手許に置いて、
飴
(
あめ
)
ン棒までねぶらせて、妙と
同一
(
ひとつ
)
内で育てたのは、
汝
(
きさま
)
ばかりだ。その子分が、道学者に冷かされるような事を、なぜするよ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
追分一杯鳴り渡り、軽井沢まで届きそうだ。それに比べりゃあ
俺
(
おい
)
らの唄う、追分節なんか子供騙しにもならねえ。ああ本当にいい音だなあ
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
俺
(
おい
)
らはこの犬に引張られて来たんだ。もしこのお邸に、君ちゃんという女の子がいやしねえかな。俺らは米友というものだよ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
早瀬
難有
(
ありがた
)
い、
俺
(
おい
)
ら嬉しいぜ。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そりゃアそうと、ねえ松代さん、
俺
(
おい
)
らはお前さんが好きなんだよ」こんなことを云い出した。気恥ずかしそうなところがある。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ナーニ、これっぽっち。気の利いた泥棒はこんなものに目をくれやしない、
俺
(
おい
)
らはまだ、ウンと山の中へ隠しておくんだ」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
人一倍その方は強い
俺
(
おい
)
らだ! ……それがよ二十一日の間、オアズケ食っていたんじゃあねえか! ……オレ恐れるオレ心配だ。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「まあ、いいから任しておいてくれ、兄貴は兄貴で兵糧方を持ってもらいてえ、
俺
(
おい
)
らは俺らで、これ見たかということを別にして見せるんだ」
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「これは
俺
(
おい
)
がよくなかった。軽卒な真似など決してせぬ。帰れといわれて帰られるものではなし、一緒に上人を送らせてくれ」
犬神娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
冗談
(
じょうだん
)
言っちゃあ困る、飛脚屋に頼むにもなんにも、からきりお前の居どころが知れねえじゃねえか、それがためにずいぶん
俺
(
おい
)
らは心配したぜ。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
戦国時代の食い物は、
俺
(
おい
)
らの食い物と大差はない、
生
(
なま
)
の獣、生の鳥、生の野菜、生の魚、せいぜい焼いて食うぐらいのものだ。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「人に知れて悪いお客様なら、
俺
(
おい
)
らにも知れようはずがなし、お嬢さん、お前にだって知れるはずがなかろうじゃねえか」
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
どうあろうと起こしてはならぬ! それを何んじゃ斬るの突くのと! もう
汝
(
おはん
)
の力など借りぬ!
俺
(
おい
)
一人で送って行く! 帰れ帰れ、
汝
(
おはん
)
帰れ!
犬神娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「話せねえな、印度で虎を退治して来た黒ん坊なんだよ、
俺
(
おい
)
らはお父さんにつれて行ってもらったんだ、ずいぶん
怖
(
こわ
)
い槍の使い方をして見せたよ」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「邪魔の奴はつぶしてしまうがいいなあ。……でないといい目が見られないからなあ。……豊ちゃんと
俺
(
おい
)
らとのいい目がさ」
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
俺
(
おい
)
らは
一体
(
いってい
)
、雪というやつはあまり好かねえんだ、降る時は威勢がいいけれど、あとのザマと言ったらねえからな」
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「そうかなあ、そうかなあ」吉次は
茫然
(
ぼっ
)
として考えたが、「
俺
(
おい
)
らは
醜男
(
ぶおとこ
)
で片輪者で、女に思われたことなんかない。俺らの方では想ったがな。 ...
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そうだ、あの女はお蝶と言ったっけ、あれでなかなか正直な女だ、あの女の親方という奴もなかなか親切な奴で、
俺
(
おい
)
らを暫く世話をしてくれたんだ。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
いかに中野碩翁様が、
俺
(
おい
)
らの親分であろうとも、秘密は秘密、お堅いものだ。実はこれだけ聞き出すにも、たいてい苦労をしたことじゃねえ。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「なんだってお前、
俺
(
おい
)
らの
面
(
つら
)
ばっかりながめてるんだ。第一、人の面を、ちょっとぐらいならいいが、そう長くながめているのは失礼に当るだろう」
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……うん、そう云えば仮面の大将を、
俺
(
おい
)
らチラリと見たことがあった。……それはそうと、あッ、畜生! 相変らず
濛気
(
もうき
)
が立ってやがるなあ!
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「お世話になるのならねえの、そんなことはどうでもいいが、
俺
(
おい
)
らはちっとばかりお前に聞きてえことがあるんだ」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「綺麗な女煙術師が、水戸様石置き場の空屋敷へ、出入りをしていると知っていたら、
俺
(
おい
)
らそれこそ張りに行ったものを」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
俺
(
おい
)
らの死んだ
父
(
ちゃん
)
と俺らと二人で、山や谷を探して見つけ出しておいたものだよ、これだけあればおばさん、三年や五年は楽に暮して行けると言ったよ」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「いんね、そうじゃごぜえません。噂で聞けばお
前
(
めえ
)
さんの所へ化物が出るということで。ひとつ
俺
(
おい
)
らがその化物を退治してやろうと思いましてね」
日置流系図
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「それにしても、
俺
(
おい
)
らたち二人を泥棒の罪に落した奴は誰だろう、きっとほかに泥棒があるんだぜ、そいつが盗んで、俺らたちに罪をなすりつけたんだな」
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
俺
(
おい
)
らの身分はもうこれでお解りになったと思いますが、今度はそっちのご身分を承わりたいものでございますな」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「うん、
俺
(
おい
)
らも、もうあんなところにはいてくれといったって一日もいられやしねえ、ちょうどいい幸いだ」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“俺”の意味
《代名詞》
(おれ)主に男性が用いる、ぞんざいな自称。
(出典:Wiktionary)
俺
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
“俺”を含む語句
俺等
俺家
俺達
俺共
俺許
俺故
俺方
此方俺