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きうそく
「
住居は
燒けました。
何もありません。——
休息に、
同僚のでも
借りられればですが、
大抵はこのまゝ
寢ます。」との
事だつたさうである。
曬屋とてこれをのみ
業とす、又おりたる家にてさらすもあれど
稀なり。さらしやはその家の
辺又
程よき所を見立、そこに
仮小屋を
造り物をも
置、また
休息の処とす。
させおのれら
我意に
任せて
退出後にゆる/\
休足し
酒盛などして夜に入て
評定し又もなかれて
歸すなとよく/\
舜帝の御心を
大坂へ
登り廿日餘り
休足せしが
少しも早く江戸へ到り身の
落付を定めんと同所を出立せし其
折柄祇園祭ありと聞京都に立寄り見物して行んと彼地に到り
過ちて大切たる
印籠を