“茶汲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃく50.0%
ちゃくみ25.0%
ちやく12.5%
ちやくみ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、宮はそこにはおいでなくて、道場の隅のいぶせき茶汲ちゃくみ部屋の窓へ向って、独り寂然と坐っておられた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岸の上なる水茶屋には赤き塗盆ぬりぼん手にして佇立たたず茶汲ちゃくみの娘もろとも、床几しょうぎいこふ人々面白げに大道だいどう芸人が子供集めて長き竹竿たけざおの先にたらい廻しゐるさまを打眺めたり。ちゅうの巻ここに尽く。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
茶汲ちやくみ女は三人、小體こていな暮しですが、銅壺どうこに往來の人間の顏が映らうといふ綺麗事に客を呼んで横網に貸家が三軒と、洒落しやれた住宅まで建てる勢ひだつたのです。
一萬兩の金の見付からない自棄やけもあつたでせう、平松屋源左衞門は三年前から女道樂を始め年上の女房お駒が嫌になつて、茶汲ちやくみあがりのお萬といふのを引入れ、女房のお駒と
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)