“輪形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わがた55.6%
わなり22.2%
りんなり11.1%
ワナリ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか、一同のまわりには、松明たいまつをあかあかと照らした軍兵ぐんぴょうが五、六十人、ズラリと輪形わがたになって陣列を組んでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公園を歩いている間、出逢であう人の自分を見るのが不快であった。例の輪形わなりになった大通りへ出て、馬車を呼んで、そこらを散歩するように歩けと云い付けた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
出て来ると楊枝箱ようじばこ真鍮しんちゅうの大きな金盥かなだらいにお湯をって輪形りんなりの大きなうがい茶碗、これも錦手にしきでか何かで微温ぬるまの頃合の湯を取り、焼塩が少し入れてあります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
盆踊りの輪形ワナリに廻るのは、中央に柱のあつた事を暗示するのは勿論であるが、時代によつては、高燈籠なり切籠燈籠なりを立てた事もあつたらしい。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)