“錦手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしきで91.7%
にしきて8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と中田千股という人が取次ぎますと、結構な蒔絵まきえのお台の上へ、錦手にしきでの結構な蓋物ふたものへ水飴を入れたのを、すうっと持って参り
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それがたとえていえば、小川に洗われて底に沈んでいる陶器の破片が染付そめつけ錦手にしきでいろどられた草木花卉かきの模様、アラベスクの鎖の一環を反映屈折させて
喫煙室には煙草の煙の間に、談話湧き、人顔おぼろに見え、テーブルの上には錦手にしきての皿にまき羊羹ようかんの様なるものを積みたり。先刻より空腹に、好物のまき羊羹を見てのんどしきりに鳴る。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)