“汲(くむ)” の例文
しかるに初雪(しよせつ)の後(のち)十月のころまでにこの二条(ふたすぢ)の小流(こながれ)雪の為(ため)に降埋(ふりうめ)られ、流水は雪の下にあり、故(ゆゑ)に家毎(いへごと)に汲(くむ)べき程(ほど)に雪を穿(うがち)て水用(すゐよう)を弁ず。
ゆゑに家毎(いへごと)に此(この)流(ながれ)を以(もつ)て井水(ゐすゐ)の代(かは)りとし、しかも桶(をけ)にても汲(くむ)べき流(ながれ)なれば、平日の便利(べんり)井戸よりもはるかに勝(まされ)り。
右にいふあみだぼうには水なく、谷川あれども山よりは数丈(すぢやう)の下をながる、翼(つばさ)なければ汲(くむ)ことあたはず。