“木枕”の読み方と例文
読み方割合
きまくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふいに木枕きまくらとばされて、はねおきたのは便乗びんじょうしてきた卜斎ぼくさい呂宋兵衛るそんべえ。フト見ると、どうのグルリに、閃々せんせんと光るものが立ちならんでいる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから、母と自分との蒲団の領分をめようと思って母の木枕きまくらを捜したが見あたらなかった。で、身体を蒲団の片方へよせてまた鉢の湯を一口呑んだ。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
「海賊らしくもないぜ。さっき温泉這入はいりに来る時、のぞいて見たら、二人共木枕きまくらをして、ぐうぐう寝ていたよ」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)