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木枕
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きまくら
ふりがな文庫
“
木枕
(
きまくら
)” の例文
ふいに
木枕
(
きまくら
)
を
蹴
(
け
)
とばされて、はねおきたのは
便乗
(
びんじょう
)
してきた
卜斎
(
ぼくさい
)
と
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
。フト見ると、
胴
(
どう
)
の
間
(
ま
)
のグルリに、
閃々
(
せんせん
)
と光るものが立ちならんでいる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから、母と自分との蒲団の領分を
定
(
き
)
めようと思って母の
木枕
(
きまくら
)
を捜したが見あたらなかった。で、身体を蒲団の片方へよせてまた鉢の湯を一口呑んだ。
火
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「海賊らしくもないぜ。さっき
温泉
(
ゆ
)
に
這入
(
はい
)
りに来る時、
覗
(
のぞ
)
いて見たら、二人共
木枕
(
きまくら
)
をして、ぐうぐう寝ていたよ」
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
汲
(
くん
)
で持ち出で傳吉の足を
洗
(
あら
)
ひ
行燈
(
あんどう
)
提
(
さげ
)
先に立ち座敷へ伴ひ
木枕
(
きまくら
)
を出し
些
(
ちと
)
寢轉
(
ねころ
)
び給へとて娘は勝手へ立ち行き半時ばかり出で來らず傳吉は
頭
(
かしら
)
を
回
(
めぐら
)
し
家内
(
かない
)
の樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
M子さんの帰って行った
後
(
のち
)
、僕はまた
木枕
(
きまくら
)
をしながら、「
大久保武蔵鐙
(
おおくぼむさしあぶみ
)
」を読みつづけました。が、活字を追う
間
(
あいだ
)
に時々あの毛虫のことを思い出しました。……
手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
では何をするかと言えば、K君やS君に来て
貰
(
もら
)
ってトランプや
将棊
(
しょうぎ
)
に
閑
(
ひま
)
をつぶしたり、組み立て
細工
(
ざいく
)
の
木枕
(
きまくら
)
をして(これはここの名産です。)昼寝をしたりするだけです。五六日前の午後のことです。
手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
枕
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵