“きまくら”の漢字の書き方と例文
語句割合
木枕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くんで持ち出で傳吉の足をあら行燈あんどうさげ先に立ち座敷へ伴ひ木枕きまくらを出しちと寢轉ねころび給へとて娘は勝手へ立ち行き半時ばかり出で來らず傳吉はかしらめぐら家内かないの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
M子さんの帰って行ったのち、僕はまた木枕きまくらをしながら、「大久保武蔵鐙おおくぼむさしあぶみ」を読みつづけました。が、活字を追うあいだに時々あの毛虫のことを思い出しました。……
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
では何をするかと言えば、K君やS君に来てもらってトランプや将棊しょうぎひまをつぶしたり、組み立て細工ざいく木枕きまくらをして(これはここの名産です。)昼寝をしたりするだけです。五六日前の午後のことです。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)