“大久保武蔵鐙”の読み方と例文
読み方割合
おおくぼむさしあぶみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
M子さんの帰って行ったのち、僕はまた木枕きまくらをしながら、「大久保武蔵鐙おおくぼむさしあぶみ」を読みつづけました。が、活字を追うあいだに時々あの毛虫のことを思い出しました。……
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
僕はやはり木枕をしたまま、厚い渋紙の表紙をかけた「大久保武蔵鐙おおくぼむさしあぶみ」を読んでいました。するとそこへふすまをあけていきなり顔を出したのは下の部屋にいるM子さんです。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)