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ふるす
ふりがな文庫
“
古巣
(
ふるす
)” の例文
そして、ここへも、かならず
年
(
ねん
)
に一
度
(
ど
)
は、ちょうど、あのつばめが
古巣
(
ふるす
)
を
忘
(
わす
)
れずに、かならずあくる
年
(
とし
)
には
舞
(
ま
)
いもどってくるように、まわってきたのでした。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
色とりどりな秋の
小径
(
こみち
)
を森の
古巣
(
ふるす
)
へ走って行く一
匹
(
ぴき
)
の
白狐
(
びゃっこ
)
の後影を認め、その跡を
慕
(
しと
)
うて追いかける
童子
(
どうじ
)
の身の上を自分に引きくらべて、ひとしお母恋いしさの思いに責められたのであろう。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そして、たいがいの渡り鳥がもう湖の
古巣
(
ふるす
)
にもどってきていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
身代
(
しんだい
)
たゝき
骨
(
ほね
)
になれば
再
(
ふたゝ
)
び
古巣
(
ふるす
)
への
内儀姿
(
かみさますがた
)
、どこやら
素人
(
しろうと
)
よりは
見
(
み
)
よげに
覺
(
おぼ
)
えて、これに
染
(
そ
)
まらぬ
子供
(
こども
)
もなし、
秋
(
あき
)
は九
月
(
ぐわつ
)
仁和賀
(
にわか
)
の
頃
(
ころ
)
の
大路
(
おほぢ
)
を
見
(
み
)
給
(
たま
)
へ、さりとは
宜
(
よ
)
くも
學
(
まな
)
びし
露
(
ろ
)
八が
物眞似
(
ものまね
)
、
榮喜
(
えいき
)
が
處作
(
しよさ
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
野木
(
のぎ
)
の
古巣
(
ふるす
)
のおもひでに
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
▼ もっと見る
そして、お
母
(
かあ
)
さんを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、やぶの
古巣
(
ふるす
)
に
帰
(
かえ
)
ってみると、どこにも、お
母
(
かあ
)
さんの
姿
(
すがた
)
は
見
(
み
)
えませんでした。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
古巣
(
ふるす
)
を見てはさしぐむ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
「いいことを
教
(
おし
)
えてくださって、ありがとうございます。」と、すずめは、お
礼
(
れい
)
をいって、
自分
(
じぶん
)
の
古巣
(
ふるす
)
へは
帰
(
かえ
)
らずに、
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
の
空
(
そら
)
をさして、
飛
(
と
)
んでいきました。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寒
(
さむ
)
くなると、
幾
(
いく
)
百
里
(
り
)
と
遠
(
とお
)
い
南
(
みなみ
)
の
国
(
くに
)
へゆき、また
春
(
はる
)
になると
古巣
(
ふるす
)
を
忘
(
わす
)
れずに
帰
(
かえ
)
ってくる。
私
(
わたし
)
がもしおまえであったら、こんなに
先生
(
せんせい
)
にしかられることはないのだが。
教師と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、つばめがいうと、
太郎
(
たろう
)
は
夢
(
ゆめ
)
がさめました。その
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
、一
羽
(
わ
)
のつばめが
古巣
(
ふるす
)
にきて、さびしそうにしていましたが、
晩方
(
ばんがた
)
、どこにか
飛
(
と
)
んでいってしまいました。
つばめの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こういうように、みんなは、
渡
(
わた
)
り
鳥
(
どり
)
が、
古巣
(
ふるす
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
すように、ふるさとを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちに、つい
自分
(
じぶん
)
が、どこにどうしているということも
忘
(
わす
)
れて、あの
居心地
(
いごこち
)
のよかった
古巣
(
ふるす
)
が、この
付近
(
ふきん
)
にでもあると
思
(
おも
)
ったのか、
急
(
きゅう
)
に
恋
(
こい
)
しくなって
探
(
さが
)
しはじめました。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、やはり、
彼
(
かれ
)
は、
古巣
(
ふるす
)
のかかっているところを
恋
(
こい
)
しがっていました。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いくら、いい
温泉場
(
おんせんば
)
でも、ひとりいるのではさびしくて、
堪
(
た
)
えられなかった。
体
(
からだ
)
がなおると
里
(
さと
)
の
古巣
(
ふるす
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
したのも
無理
(
むり
)
はありません。そこには、
彼
(
かれ
)
らの
友
(
とも
)
だちが、たくさんすんでいるはずです。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
巣
常用漢字
小4
部首:⼮
11画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代