“啓発”の読み方と例文
読み方割合
けいはつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よろしい、どっちが勝つかまあ見ていろ。小林に啓発けいはつされるよりも、事実その物に戒飭かいしょくされる方が、はるかに覿面てきめんで切実でいいだろう」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
板垣修理之助をはじめ、座中の老巧な智将たちも、今さらのように、十七歳の弁次郎幸村に、啓発けいはつされた面持おももちであった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
称してからも常に自分の技は遠く春琴に及ばずとし全くお師匠様の啓発けいはつによってここまで来たのであるといっていた。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)