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啓発
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けいはつ
ふりがな文庫
“
啓発
(
けいはつ
)” の例文
「よろしい、どっちが勝つかまあ見ていろ。小林に
啓発
(
けいはつ
)
されるよりも、事実その物に
戒飭
(
かいしょく
)
される方が、
遥
(
はる
)
かに
覿面
(
てきめん
)
で切実でいいだろう」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
板垣修理之助をはじめ、座中の老巧な智将たちも、今さらのように、十七歳の弁次郎幸村に、
啓発
(
けいはつ
)
された
面持
(
おもも
)
ちであった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
称してからも常に自分の技は遠く春琴に及ばずと
為
(
な
)
し全くお師匠様の
啓発
(
けいはつ
)
によってここまで来たのであるといっていた。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
鋳金はたとい
蝋型
(
ろうがた
)
にせよ純粋美術とは云い難いが、また校長には
把掖
(
はえき
)
誘導
(
ゆうどう
)
啓発
(
けいはつ
)
抜擢
(
ばってき
)
、あらゆる
恩
(
おん
)
を受けているので、実はイヤだナアと思ったけれども
枉
(
ま
)
げて従った。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
輿論
(
よろん
)
を指導し、大衆を
啓発
(
けいはつ
)
し、政府を批判し、政策を準備し、選挙に候補者を立て、選挙運動を組織し、もって
漠然
(
ばくぜん
)
と前提されているにすぎない国民意思というものを
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
▼ もっと見る
ひょっとすると、これは一人の人間の仕業かもしれないなどと思ったものはいなかったが、ランドリュの手帳に
啓発
(
けいはつ
)
されて、そういうこともありえると考えるようになった。
青髯二百八十三人の妻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
銀太夫君は師匠から芸を習うと共に、師匠のインテリ
啓発
(
けいはつ
)
に
努
(
つと
)
めた。
鐘師匠
(
かねししょう
)
は我儘な人だけれど、気心は極く好い。腹を立てゝも、長くこだわらない。奥さんも同じことだった。
心のアンテナ
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
教会
(
けうくわい
)
は
草木
(
さうもく
)
又
(
また
)
は
動物
(
どうぶつ
)
の如き
自然物
(
しぜんぶつ
)
にあらず、草木は
時期
(
じき
)
を
定
(
さだ
)
めて
花
(
はな
)
を
有
(
も
)
ち
菓
(
み
)
を
結
(
むす
)
び、
小児
(
せうに
)
は
或
(
あ
)
る
時期
(
じき
)
を
経過
(
けいくわ
)
すれば
成人
(
せいじん
)
して
智力
(
ちりよく
)
の
啓発
(
けいはつ
)
に至るべし、
然
(
しか
)
れども
教会
(
けうくわい
)
は
人為的
(
じんゐてき
)
なり、
復興
(
ふくこう
)
せんと
欲
(
ほつ
)
せば
明日
(
めうにち
)
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
かく私が
啓発
(
けいはつ
)
された時は、もう留学してから、一年以上経過していたのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
とお母さんはこの機を利用してお父さんを
啓発
(
けいはつ
)
しようと努めた。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それにはこういう公会堂のようなものを作って時々講演者などを
聘
(
へい
)
して知識上の
啓発
(
けいはつ
)
をはかるのも便法でありますし、またそう知的の方面ばかりでは窮屈すぎるから、いわゆる社交機関を利用して
道楽と職業
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
頑冥
(
がんめい
)
なものを
啓発
(
けいはつ
)
するのは文化事業の一つだ。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
啓発
(
けいはつ
)
を受くる
刹那
(
せつな
)
に大悟する場合を云うのであります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
啓
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
発
常用漢字
小3
部首:⽨
9画
“啓”で始まる語句
啓
啓示
啓蒙
啓坊
啓蟄
啓之助
啓行
啓沃
啓蒙的
啓書記