“いたどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イタドリ
語句割合
虎杖91.7%
板取8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春の遅い甲州路も三月という日足は争われず、つつみには虎杖いたどりたくましく芽をぬき、農家の裏畑、丘つづきには桃の朱と麦の青が眼に鮮やかだ。
無頼は討たず (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
漆の木、淡竹、虎杖いたどり、姫日向葵ひまわりの葉、そうした木草の枝葉が強い風に掻きまわされ、白い縄のような雨水に洗われて物凄かった。
変災序記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
先頭部隊は、なお行軍をつづけ、夜のうちに、二里余の先、脇本まで進出すべしと命ぜられ、後方部隊は、中軍からほぼ同距離の板取いたどりとどまったから、首尾およそ四、五里にわたる夜営陣であった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鯉七 当国には、板取いたどりかえる九頭竜くずりゅうながれを合せて、日野川の大河。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)