“刀掛”の読み方と例文
読み方割合
かたなかけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と立上ろうとして、よろける途端に刀掛かたなかけの刀に手がかゝると、切る気ではありませんが、無我夢中でスラリと引抜き
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とかくして涙ながら三戸につきぬ。とこ刀掛かたなかけを置けるは何のためなるにや、家づくりいとふるびて興あり。この日はじめてさけを食うにその味美なり。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そうして平生いつものように私の頭を撫でようとなされずに、ドスンドスンと私の琴をまたぎ越して、お床の間に置いてある鹿の角の刀掛かたなかけの処にお出でになって
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)