“たんぽぽ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒲公英75.4%
鼓草17.5%
蒲公5.3%
蒲生英1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肺病患者にほかの修業はむずかしいかも知れないが、堕落の修業なら——ふと往きに眼についた蒲公英たんぽぽ出逢であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すみれ蒲公英たんぽぽのような春草はるくさ桔梗ききょう女郎花おみなえしのような秋草にも劣らず私は雑草を好む。
鼓草たんぽぽの花の散るように、娘の身体からだは幻に消えても、その黒髪は、金輪こんりん、奈落、長く深く残って朽ちぬ。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道々お摘みなすった鼓草たんぽぽなんぞ、馬に投げてやったりなさいましたのを、貞造が知っています。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あわれみとる蒲公たんぽぽくきみじかくして乳をあませり
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
あわれしる蒲公たんぽぽけいみじこうして乳をあませり
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
南町の私の家を差覗く人は、薊や蒲生英たんぽぽの生えた旧い土蔵づくりの朽ちかゝつた屋根の下に、渋い店格子を透いて、銘酒を満たした五つの朱塗の樽と、同じ色の桝のいくつかに目を留めるであらう。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)