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悦
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よろ
ふりがな文庫
“
悦
(
よろ
)” の例文
それがあたしの、
苺
(
いちご
)
のみはじめだったのだ。食べはしなかったが、その赤さは充分に私を
悦
(
よろ
)
こばせ、最後までそのお皿をとりかえさせなかった。
旧聞日本橋:14 西洋の唐茄子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
こんな事を云い出したので、みんなすっかり、
楽
(
ら
)
っくりして
悦
(
よろ
)
こんだ。病人がしきりに事のおこりを聞きたがるままに、母がそのあらましを話してやった。
田舎医師の子
(新字新仮名)
/
相馬泰三
(著)
その
往昔
(
むかし
)
娘を思っていた
念
(
おもい
)
の深さを初めて知って、ああこんなにまで思い込んでいたものがよくあの時に無分別をもしなかったことだと
悦
(
よろ
)
こんでみたり、また、これほどに思い込んでいたものでも
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
この人はまるで
阿呆
(
あほう
)
のようだ。そのくせわたしの着物にはいろいろと世話をやく。あらい
柄
(
がら
)
のものをわたしが着さえすれば
悦
(
よろ
)
んで居る。ときには少女が着でもするような派手な着物を買ってさえ来る。
愛よ愛
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
夫婦仲
(
ふうふなか
)
は
至
(
いた
)
って
円満
(
えんまん
)
で、
双方
(
そうほう
)
の
親達
(
おやたち
)
も
大
(
たい
)
そう
悦
(
よろ
)
こびました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
その
他
(
ほか
)
に、
好事
(
こうず
)
な手だんすだとか、古い
竹屋町裂
(
たけやまちぎ
)
れでつくった茶ぶくさ入れだとかみな大名道具であった。私の父はよくいった。他人の泣きを
悦
(
よろ
)
こぶ不浄な
銭
(
ぜに
)
で買ったのだと。——
旧聞日本橋:16 最初の外国保険詐欺
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
と
悦
(
よろ
)
こんだ。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“悦”の解説
悦(えつ)は、漢姓の一つ。『鄭通志』、商の武丁に仕えた大臣が姓とした。北魏の時代に昌黎郡を本貫とする鮮卑族の姓として、悦綰、悦寿、悦真の名前が見える。昌黎悦氏は鮮卑の二字姓であった悦力氏を漢風に一字姓の悦氏に改めたものだと言われている。2023年においても、河北省や山西省、四川省で言い伝えられている。また、総人口1億人の稀姓とされた。
(出典:Wikipedia)
悦
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“悦”を含む語句
喜悦
大悦
法悦
恐悦
悦喜
光悦
愉悦
悦服
御喜悦
大恐悦
底悦喜
宗悦
悦気
不悦
打喜悦
満悦
悦楽
怡悦
本阿弥光悦
大満悦
...