“はんせつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
半切58.6%
半折31.0%
半截10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔し島田は藤田東湖ふじたとうこの偽筆に時代を着けるのだといって、白髪蒼顔万死余云々はくはつそうがんばんしのようんぬんと書いた半切はんせつ唐紙とうしを、台所のへっついの上に釣るしていた事があった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
床に海棠かいどうがいけてあった。春山の半折はんせつが懸かっていた。残鶯ざんおう啼音なきねが聞こえて来た。次の部屋で足音がした。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
よく訊いてみると、先頃何処かの画会に、保太郎氏が半截はんせつに山水画をいて出品した事があつた。すると、大阪見物に出て来た、雲州辺の百姓がそれを見て熟々つく/″\感心した。