“半折”の読み方と例文
読み方割合
はんせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坐右ざゆうの柱に半折はんせつに何やら書いてってあるのを、からかいに来た友達が読んでみると、「今はしのぶおか時鳥ほととぎすいつか雲井のよそに名のらむ」
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
床に海棠かいどうがいけてあった。春山の半折はんせつが懸かっていた。残鶯ざんおう啼音なきねが聞こえて来た。次の部屋で足音がした。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
半折はんせつや短冊を後から後からと書かされる。初めには忸怩じくじとして差控えたが、酔うに従って書くに従ってただそのことがうれしくてならなくなる。踊もおどった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)