“藤田東湖”の読み方と例文
読み方割合
ふじたとうこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凝った普請ふしんだが住み荒らした庵のうち、方来居と書いた藤田東湖ふじたとうこ扁額へんがくの下で、玄鶯院がお盆をかむって新太郎をあやしている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あの水戸藩士、藤田東湖ふじたとうこ戸田蓬軒とだほうけんらの率先して唱え初めた尊王攘夷は、幾多の屈折を経て、とうとうこの実行運動にまで来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
昔し島田は藤田東湖ふじたとうこの偽筆に時代を着けるのだといって、白髪蒼顔万死余云々はくはつそうがんばんしのようんぬんと書いた半切はんせつ唐紙とうしを、台所のへっついの上に釣るしていた事があった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)