“ふじたとうこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
藤田東湖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弘庵ははやくより水戸の家臣藤田東湖ふじたとうこと親しく交っていたので、水戸前中納言は東湖に命じて海防に関する意見を弘庵に問わしめた。弘庵の声名は当時東都の学者中最嘖々さくさくとしていた故である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
〔評〕南洲弱冠じやくくわんの時、藤田東湖ふじたとうこえつす、東湖は重瞳子ちやうどうし躯幹くかん魁傑くわいけつにして、黄麻わうま外套ぐわいとう朱室しゆざや長劒ちやうけんして南洲をむかふ。南洲一見して瞿然くぜんたり。乃ち室内に入る、一大白をぞくしてさけすゝめらる。
それまで御隠居を動かして鎖攘さじょうの説を唱えた二人の幕僚、藤田東湖ふじたとうこ戸田蓬軒とだほうけんなども遠見とおみのきく御隠居の見識に服して、自分らの説を改めるようになった。そこへ安政の大地震が来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)