“鎖攘”の読み方と例文
読み方割合
さじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎖攘さじょう、鎖攘(鎖港攘夷の略)——あの声はどうです。わたしに言わせると、幕府が鎖攘を知らないどころか、あんまり早く鎖攘し過ぎてしまった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
正直一徹で聞こえた大原三位重徳おおはらさんみしげとみなぞは、一度は恐縮し、一度は赤面した。先年の勅使が関東下向げこう勅諚ちょくじょうもあるにはあったが、もっぱら鎖攘さじょう(鎖港攘夷の略)の国是こくぜであったからで。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それまで御隠居を動かして鎖攘さじょうの説を唱えた二人の幕僚、藤田東湖ふじたとうこ戸田蓬軒とだほうけんなども遠見とおみのきく御隠居の見識に服して、自分らの説を改めるようになった。そこへ安政の大地震が来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)