“嘖々”の読み方と例文
読み方割合
さくさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃、京都大学の哲学教授で、名声嘖々さくさくとして、思想界の注目をひいていた北田博士が珍しく上京して、大学の講堂で講演をした。
青木の出京 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
であればこそ、同門の令嬢たちも、一葉という文名嘖々さくさくと登る以前にも、内弟子同様な身分である夏子を卑しめもしなかったのであろう。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ただ氏の学識が深遠で、名声嘖々さくさくたるよりして、委員などは、帝の訓令に拘泥せずに、氏の学説を法典中に編入したものであろうというておる。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)