青光あおびか)” の例文
二人ふたりは、そういって、をみはっていました。うしぼたるというのは、一しゅおおきなほたるでありました。それは、そらかがやく、おおきな青光あおびかりのするほし連想れんそうさせるのであります。
海ぼたる (新字新仮名) / 小川未明(著)
静かに立ちてあれば、わがそばなる桑の葉、玉蜀黍たうもろこしの葉は、月光げつくわうを浴びて青光あおびかりに光り、棕櫚しゆろはさや/\と月にさゝやく。虫のしげき草を踏めば、月影つきかげ爪先つまさきに散り行く。露のこぼるゝなり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
スラリと青光あおびかりの業物わざものを抜いた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)