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青光
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あおびかり
ふりがな文庫
“
青光
(
あおびかり
)” の例文
そして、次第に近づいて来るのを見ていると、その姿はどうも女らしかった。長い
青光
(
あおびかり
)
のする
頭髪
(
かみ
)
は乱れて、それが肩に
靡
(
なび
)
いているように見えて来た。
月光の下
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
それがせめてもの
思遣
(
おもいや
)
りに見えたけれども、それさえ、そうした度の過ぎた酒と色に血の荒びた、神経のとげとげした、狼の手で掴出された、
青光
(
あおびかり
)
のする
腸
(
はらわた
)
のように見えて
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこから
幅
(
はば
)
の広いみちが、まっすぐに
銀河
(
ぎんが
)
の
青光
(
あおびかり
)
の中へ通っていました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ちょうど仲店の
街路
(
とおり
)
の
中央
(
なかほど
)
になったところで、右側の横町から折れて来て眼の前に来た女の子があった。それはかの
小女
(
こむすめ
)
であった。
青光
(
あおびかり
)
のするような
友禅
(
ゆうぜん
)
模様の
羽織
(
はおり
)
の模様がはっきり見えた。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
本堂
青光
(
あおびかり
)
して、はたたがみ堂の空をまろびゆくに、たまぎりつつ、今は姉上を頼までやは、あなやと膝にはいあがりて、ひしとその胸を
抱
(
いだ
)
きたれば、かかるものをふりすてむとはしたまわで
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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本堂
青光
(
あおびかり
)
して、はたたがみ堂の空をまろびゆくに、たまぎりつつ、今は姉上を頼までやは、あなやと
膝
(
ひざ
)
にはひあがりて、ひしとその胸を
抱
(
いだ
)
きたれば、かかるものをふりすてむとはしたまはで
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは眼と眉の間の晴ばれとした、そして、眼にしっとりとした
潤
(
うるお
)
いのある水の中へ飛びこんだ
彼
(
か
)
の
小女
(
こむすめ
)
であった。その
羽織
(
はおり
)
も
鮮麗
(
あざやか
)
な
青光
(
あおびかり
)
のする
友禅
(
ゆうぜん
)
模様の
羽織
(
はおり
)
であった。彼は箸を
執
(
と
)
り落した。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“青”で始まる語句
青
青年
青々
青苔
青柳
青葉
青梅
青山
青白
青銅