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内意
……加ふるに、紫玉が
被いだ装束は、貴重なる
宝物であるから、
驚破と言はばさし掛けて
濡らすまいための、鎌倉殿の
内意であつた。
經廻り
同類を語らひ
今般將軍の
御落胤なりと名乘出候に
相違御座なく候と
認めたれば扨々
憎き
惡僧なり如何に越前
此調は伊豆守の
内意を受て紀州表を
某は心中
深く
立腹して、
他の事にかこつけて雲飛を
中傷し
遂に
捕へて
獄に
投じたそして人を以て
竊に
雲飛の
妻に、
實は石が
慾いばかりといふ
内意を
傳へさした。