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犯人
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ほし
ふりがな文庫
“
犯人
(
ほし
)” の例文
「その通りさ、こんなに早く
犯人
(
ほし
)
が挙がるとは思わなかった。下っ引が二人飛んで行ったから、追っ付けしょっ引いて来るはずさ」
銭形平次捕物控:086 縁結び
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まちげえならまちげえ、
犯人
(
ほし
)
なら犯人と、ふにおちねえことがあるなら、バンバンと締めあげてみりゃらちがあくじゃござんせんか!」
右門捕物帖:19 袈裟切り太夫
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「ハハハハ、まだ合点がいかんのかね。左利き——それが、ギリギリ結着というところだ。早く
犯人
(
ほし
)
を挙げて、暮にはたんまりと暖まるさ」
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
名古屋の金の
鯱
(
しゃちほこ
)
にお天道様が光らない日があっても、釘抜藤吉の睨んだ
犯人
(
ほし
)
に外れはないという落首が立って
釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「その五人の樣子を、
詳
(
くは
)
しく話して見るが宜い。神田で八
卦
(
け
)
を置いて、高輪の
犯人
(
ほし
)
を言ひ當てるのも、洒落れて居るだらう」
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
いかさま、名からしてそいつが
犯人
(
ほし
)
にちげえねえや。じゃ、ちょっくら川下のとち狂っている人足どもにそういってきな。
右門捕物帖:17 へび使い小町
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「見ろ。はっはっは、
犯人
(
ほし
)
あ
玄人
(
くろ
)
だせ。急場にそこいら
探
(
さぐ
)
ったって、これじゃあおいそれたあ出ねえわけだ。」
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「あれから丸半日、足を
擂粉木
(
すりこぎ
)
に飛び廻りましたよ。三河町が變な顏をするから、あつしはあつしで、外から
犯人
(
ほし
)
を擧げるつもりだつたんで」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
にらんだ
犯人
(
ほし
)
なる勘当宗助、はたして一座にいるやいなやと、ずかずか
棧敷
(
さじき
)
のほうから小屋の中へはいっていきました。
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「なあに、心配しなさんな。」藤吉は、珍しく笑って、「
犯人
(
ほし
)
せえ挙げりゃあすぐにも開けてやらあな。」
釘抜藤吉捕物覚書:11 影人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「あれから丸半日、足を
擂粉木
(
すりこぎ
)
に飛び廻りましたよ。三河町が変な顔をするから、あっしはあっしで、外から
犯人
(
ほし
)
を挙げるつもりだったんで」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
犯人
(
ほし
)
の十兵衛に対する疑雲は、依然まだ濃厚でしたから、ちょうどそこのかぶき門があいていたのをさいわい、足音忍ばせてこっそりと内庭の中にはいり込みました。
右門捕物帖:18 明月一夜騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「誰がって親分、
呆
(
とぼ
)
けちゃいけねえ、
犯人
(
ほし
)
さあね、辰さ。とんぼの畜生、おいらがお菊坊をばっさりやったに違えねえと、ねえ親分、
即
(
そく
)
に口を割りやしたろう、え?」
早耳三次捕物聞書:01 霙橋辻斬夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「その五人の様子を、
詳
(
くわ
)
しく話して見るが宜い。神田で
八卦
(
け
)
を置いて、高輪の
犯人
(
ほし
)
を言い当てるのも、
洒落
(
しゃれ
)
ているだろう」
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
紙屑籠を肩に
担
(
かつ
)
いでは、その紙屑の一つのように江戸の町々を風に吹かれて歩きながら、ねたを挙げたり
犯人
(
ほし
)
を尾けたり、それに毎日のように落し物を拾って来るばかりか
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「そうか! 尾州下りと聞いちゃ、
犯人
(
ほし
)
ゃその両国にちげえねえ。じゃ、例の駕籠だッ」
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「八五郎
兄哥
(
あにい
)
、念のために言っておくがネ、これだけ証拠の揃った
犯人
(
ほし
)
を、平次親分がなぜ挙げなかったんだ。後で縄張がどうのこうのと言わないことだぜ」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
まあ、あまり遠くへも草鞋は穿くめえ、三吉、
犯人
(
ほし
)
を挙げるのは手前の役徳、あっしゃあこれから海老床さ、へっへ。えれえおやかましゅうごぜえやした。皆さん、御免下せえやし。
釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「八五郎
兄哥
(
あにい
)
、念の爲に言つて置くがネ、これだけ證據の揃つた
犯人
(
ほし
)
を、平次親分がなぜ擧げなかつたんだ。後で繩張りが何うのかうのと言はないことだぜ」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お堀の水に松の影が映らない日はあっても、釘抜の親分の
白眼
(
にら
)
んだ
犯人
(
ほし
)
に外れはないと、江戸の町まちに
流行
(
はやり
)
の唄となって、無心の子守女さえお手玉の合の間に口ずさむほどの人気であった。
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「なるとも、大なりだよ、字が
滅法
(
めつぽふ
)
うまいから、掛り合ひの人間の書いたのを一々突き合せりや、半日經たないうちに
犯人
(
ほし
)
が擧がるよ。番頭さん、ちよいと見せてやらうか」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分。」佐平次が
沈黙
(
しじま
)
を破った。「この犬あ今夜癇が高えようです。一つ、
犯人
(
ほし
)
の跡を尾けさせてみようじゃございませんか。もっとも畜類のこと、当るも当らねえも感次第でやすがね。」
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「なるとも、大なりだよ、字が
滅法
(
めっぽう
)
うまいから、掛り合いの人間の書いたのをいちいち突き合せりゃ、半日経たないうちに
犯人
(
ほし
)
が挙がるよ、番頭さん、ちょいと見せてやろうか」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今し方頭の常公が来て話して行ったが、親分、徳撰じゃえれえ騒動だってえじゃありませんか。知らぬが仏でこちとらあ白河夜船さ、すみません。ま、勘弁してくんねえ。それで
犯人
(
ほし
)
は?」
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「たとえば、手前が嗅ぎ出した
犯人
(
ほし
)
とか、
腑
(
ふ
)
に落ちないと思った事とか——」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
殺さなければならないほどの強いつよい悪因縁、これを
籠
(
こめ
)
る
犯人
(
ほし
)
のこころもち、これにぶつかれば謎はもう半ば以上解けたも同じことである。この人殺しのこころを藤吉は常から五つに分けていた。
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「
例
(
たと
)
へば、手前が嗅ぎ出した
犯人
(
ほし
)
とか、
腑
(
ふ
)
に落ちないと思つた事とか——」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
言うまでもなく
犯人
(
ほし
)
はここでお菊を殺して、音のしないようにと水桶に縛りつけて井戸へ下ろしてから、血刀や返り血を洗って行ったものであろうが、そうとすれば少しは物音もしたはずだと思って
早耳三次捕物聞書:01 霙橋辻斬夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「疊をあげるより、
犯人
(
ほし
)
を擧げる口がありませんか、親分」
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そのことよ。俺にも
見得
(
けんとく
)
が立たねえ。
犯人
(
ほし
)
は?」
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「畳をあげるより、
犯人
(
ほし
)
を挙げる口がありませんか、親分」
銭形平次捕物控:127 弥惣の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
犯人
(
ほし
)
は——。」
釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“犯人”の解説
犯人(はんにん)とは、法によって禁じられ国家が刑罰を科す根拠となる事実・行為を行った人物のこと。
(出典:Wikipedia)
犯
常用漢字
小5
部首:⽝
5画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“犯人”で始まる語句
犯人逮捕