“狷介”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんかい94.3%
けんすけ5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「イゴッソー」というのは郷里の方言で「狷介けんかい」とか「強情」とかを意味し、またそういう性情をもつ人をさしていう言葉である。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
狷介けんかい不覊ふきなところがある。酒を飲めば、大気豪放、世の英雄をも痴児ちじのごとくに云い、一代の風雲児をも、野心家の曲者しれもののごとくそしる。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
静子と縁談の持上つてゐる松原家の三男の狷介けんすけとは小い時からの親友なかよしで、相共に陸軍に志し試験も幸ひと同時に及第して士官学校に入つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
靜子と縁談の持上つてゐる松原家の三男の狷介けんすけとは小さい時からの親友で、一緒に陸軍に志し試驗も幸ひと同時に及第して士官學校に入つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)