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瞬
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しゅん
ふりがな文庫
“
瞬
(
しゅん
)” の例文
湖水の波も心あるか、
冷
(
つめ
)
たい風を吹きおこして、松の
梢
(
こずえ
)
にかなしむかと思われ、
陽
(
ひ
)
も雲のうちにかくされて、天地は一
瞬
(
しゅん
)
、ひそとした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その一
瞬
(
しゅん
)
だ。富田六段の右の手が、さっとひらめくように動いたと見ると、モンクスの
踏
(
ふ
)
み出した足首をさっとすくい上げた。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
眼と眼がガッチリ合って、火花を散らしそう——危機を
孕
(
はら
)
んで、今にも激発しそうな沈黙が、一
瞬
(
しゅん
)
、また二瞬——。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
誰
(
だれ
)
かが
枕辺
(
まくらべ
)
で
泣
(
な
)
いたり、
叫
(
さけ
)
んだりする
時
(
とき
)
にはちょっと
意識
(
いしき
)
が
戻
(
もど
)
りかけますが、それとてホンの一
瞬
(
しゅん
)
の
間
(
あいだ
)
で、やがて
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
少
(
すこ
)
しも
判
(
わか
)
らない、
深
(
ふか
)
い
深
(
ふか
)
い
無意識
(
むいしき
)
の
雲霧
(
もや
)
の
中
(
なか
)
へとくぐり
込
(
こ
)
んで
了
(
しま
)
うのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ただ
息
(
そく
)
も養うあり、
瞬
(
しゅん
)
も存することあり、この心
惺々
(
せいせい
)
明々
(
めいめい
)
として、天理一息の間断なくして、わずかにこれよく昼を知るなり。これすなわちこれ
天徳
(
てんとく
)
にして、すなわちこれ昼夜の道に通じて知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
▼ もっと見る
警官
(
けいかん
)
がまっさきにたって、中庭にとびだそうとした一
瞬
(
しゅん
)
……。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
うつったものは
乾燥
(
かんそう
)
されたワラであるし、
屋根
(
やね
)
うらの高い小屋の
木組
(
きぐみ
)
は、一
瞬
(
しゅん
)
にして燃えあがるべくおあつらえにできている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しずかなること一
瞬
(
しゅん
)
、たちまち、パパパパパパパッ! と地を打ってきた
蹄鉄
(
ていてつ
)
のひびき、
天馬飛空
(
てんばひくう
)
のような勢いをもって乗りつけてきたのは
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長い時の流れからみれば、わたくしどもが見た半生の
巷
(
ちまた
)
など一
瞬
(
しゅん
)
のまに過ぎませぬ。大地とはそれ自体、刻々と
易
(
かわ
)
ってゆく生き物ですから、
易
(
かわ
)
るなといっても
易
(
かわ
)
らずにおりません。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酒の酔も、一
瞬
(
しゅん
)
に、消えてしまった様子。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“瞬”の意味
《名詞》
(めまぜ、めまじ)目配せ。
(めまじろぎ)瞬き。
(出典:Wiktionary)
瞬
常用漢字
中学
部首:⽬
18画
“瞬”を含む語句
瞬間
一瞬
瞬時
目瞬
一瞬時
一瞬間
数瞬
屡瞬
電瞬
眼瞬
転瞬
瞬刻
瞬転
三十七年如一瞬
転瞬倏忽
瞬隙
瞬間瞬間
瞬間的
瞬間前
二三度瞬
...