“眼瞬”の読み方と例文
読み方割合
まばた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝子は同じ小テーブルの向い側にぼんやり見ていた素子の物を書いている頭のところへ、改めて我が目を据え直したという眼瞬まばたきかたをした。
広場 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
殊に何よりも辛かつたのは眼瞬まばたきの出来ないことで、こんな切ない思ひをするなら、いっそほんとに死んだ方がしであつた
そう云ううちに一知は興奮したらしく早口になりかけたが、忽ちサッと青くなって口籠った。云うのじゃなかった……といった風に唇をギュッと噛んで、忙しく眼瞬まばたきをした。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)