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瞬
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しばた
ふりがな文庫
“
瞬
(
しばた
)” の例文
そうして上げて、
貴方
(
あなた
)
、そうして上げて
頂戴
(
ちょうだい
)
! と、私の方を向いている妻の眼が、
瞬
(
しばた
)
いている。
牡丹
(
ぼたん
)
はもう散ったが、
薔薇
(
ばら
)
は花壇一杯、咲き乱れている。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
今にも泣き出しそうに
瞬
(
しばた
)
たいている彼の眼を覗き込んで、Kは最後の宣告でも下すように、斯う云った。
子をつれて
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
彼女は唇を絶えず
濡
(
しめ
)
し、眼を異様に
瞬
(
しばた
)
たいて、その高まりゆく情熱から逃れようとしたが、無駄だった。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
そして骨と皮ばかりの細い手で、怖々軍曹の
佩剣
(
はいけん
)
に触れ革帯にさわり、
逞
(
たくま
)
しい腕に、そっと手をかけた。が、その手の甲にはらはらと落ちる生ぬるいものに、ぎょっとして見えぬ眼を
瞬
(
しばた
)
いた。
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
そして再び机の前に坐ると、眤と洋燈の火を
睇
(
みつ
)
めて、時々気が付いた様に長い睫毛を
瞬
(
しばた
)
いてゐた。隣室では新坊が目を覚まして何かむづかつてゐたが、智恵子にはそれも聞こえぬらしかつた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
今にも泣き出しさうに
瞬
(
しばた
)
たいてゐる彼の眼を覗き込んで、Kは最後の宣告でも下すやうに、斯う云つた。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
“瞬”の意味
《名詞》
(めまぜ、めまじ)目配せ。
(めまじろぎ)瞬き。
(出典:Wiktionary)
瞬
常用漢字
中学
部首:⽬
18画
“瞬”を含む語句
瞬間
一瞬
瞬時
目瞬
一瞬時
一瞬間
数瞬
屡瞬
電瞬
眼瞬
転瞬
瞬刻
瞬転
三十七年如一瞬
転瞬倏忽
瞬隙
瞬間瞬間
瞬間的
瞬間前
二三度瞬
...