“睇”の読み方と例文
読み方割合
みつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『先生にしたところで、』と、お利代は智恵子の顔をマヂ/\とみつめ乍ら、『どうせ御結婚なさらなけやなりませんでせうし……。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『然うなすつた方がいいわ、小母さん。』と、智恵子は俯向いたお利代の胸のあたりじつみつめた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして再び机の前に坐ると、眤と洋燈の火をみつめて、時々気が付いた様に長い睫毛をしばたいてゐた。隣室では新坊が目を覚まして何かむづかつてゐたが、智恵子にはそれも聞こえぬらしかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)