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始
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はじま
ふりがな文庫
“
始
(
はじま
)” の例文
海戰
(
かいせん
)
は
午前
(
ごぜん
)
二
時
(
じ
)
三十
分
(
ぷん
)
に
始
(
はじま
)
つて、
東雲
(
しのゝめ
)
の
頃
(
ころ
)
まで
終
(
をは
)
らなかつた。
此方
(
こなた
)
は
忠勇
(
ちうゆう
)
義烈
(
ぎれつ
)
の
日本軍艦
(
につぽんぐんかん
)
なり、
敵
(
てき
)
は
世界
(
せかい
)
に
隱
(
かく
)
れなき
印度洋
(
インドやう
)
の
大海賊
(
だいかいぞく
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其うち幕が
開
(
あ
)
いて、ハムレツトが
始
(
はじま
)
つた。三四郎は広田先生のうちで西洋の何とかいふ名優の
扮
(
ふん
)
したハムレツトの写真を見た事がある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そいつが、私の胸の前で、手と手を千鳥がけに
始
(
はじま
)
ったんだから驚くだろう。御免も失礼も、会釈一つするんじゃない。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長吉は
風邪
(
かぜ
)
をひいた。
七草
(
ななくさ
)
過ぎて学校が
始
(
はじま
)
った処から一日無理をして通学したために、流行のインフルエンザに変って正月一ぱい寝通してしまった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
私は女のハリアイのない微笑の上から、いつも荒君の歯ぎしりを思いだし、敵が上陸して戦争が
始
(
はじま
)
ってから、荒君がどんなことをやるか、おかしくて仕方がなかった。
魔の退屈
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
始
(
はじま
)
りはお屋敷
外
(
そと
)
を槍持六尺棒持を連れて見廻らんければなりません、槍持は
仲間部屋
(
ちゅうげんべや
)
から出ます、棒持の方は足軽部屋から
出
(
で
)
て、
甃石
(
いし
)
の処をとん/\とん/\
敲
(
たゝ
)
いて
歩
(
あ
)
るく
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
地球
(
ちきう
)
の
周圍
(
まはり
)
に
月
(
つき
)
の
廻
(
まは
)
る
圖
(
づ
)
、「い」
印
(
じるし
)
より
始
(
はじま
)
り「ち」
印
(
じるし
)
に
至
(
いた
)
る。
此廻
(
このまは
)
る
道
(
みち
)
にて
月
(
つき
)
の
盈虚
(
みちかけ
)
を
爲
(
な
)
す
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
猿でも
猩々
(
しょうじょう
)
でも、そんなものには構わずに置くが
可
(
い
)
い。先年駐在所の巡査が𤢖を追って山の奥へ入ったら、
其
(
その
)
留守に駐在所から火事が
始
(
はじま
)
って、
到頭
(
とうとう
)
全焼
(
まるやけ
)
になって
了
(
しま
)
ったことが有る。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
物好きな連中が小屋を建てて住まったり、網干し場、物置きなどに使っていたこともあるのですが、数年以前それがすっかり、取払われ、
俄
(
にわか
)
にその島の上に不思議な作業が
始
(
はじま
)
ったのです。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
戦争の終了と共に輸入に対する障害が除去され、そして国内耕作者にとって破滅的な競争が
始
(
はじま
)
り、この耕作者はこの競争から、その資本の大部分を犠牲にすることなくしては退き得ない。
経済学及び課税の諸原理
(新字新仮名)
/
デイヴィッド・リカード
(著)
好い天気が続くので下宿の窓から眺めて居ると、
彼方此方
(
あちらこちら
)
の家で大掃除が
始
(
はじま
)
り
色色
(
いろいろ
)
の洗濯物が干される。
寝台
(
ねだい
)
の藁蒲団までが日に当てられる。一体に
巴里
(
パリイ
)
の女の掃除
好
(
ず
)
きな事は京都の女と似て居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
討しも同前知れ
難
(
がた
)
き惡人共我手に入しは
公儀
(
こうぎ
)
への
御奉公
(
ごほうこう
)
親の
讐
(
あだ
)
のみならず本夫の敵まで討たるは忠孝貞と
揃
(
そろ
)
ひし
烈婦
(
れつぷ
)
と云べし吉原町
始
(
はじま
)
りしより
以降
(
このかた
)
斯る遊女有べからずと
賞美
(
しやうび
)
ありしかば瀬川は云も
更
(
さら
)
なり抱へ主松葉屋
迄
(
まで
)
も面目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何事が
始
(
はじま
)
つたのかしら。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
考えて見ると、内地ではもう九月の学期が
始
(
はじま
)
って、教授連がそろそろ講義に取りかかる頃である。君はこれからどうするんだと反問して見た。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
は
風邪
(
かぜ
)
をひいた。
七草
(
なゝくさ
)
過ぎて学校が
始
(
はじま
)
つた
処
(
ところ
)
から一日無理をして通学した
為
(
た
)
めに、流行のインフルヱンザに
変
(
かは
)
つて正月一ぱい
寝通
(
ねとほ
)
してしまつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
其他
(
そのほか
)
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
も
隨分
(
ずゐぶん
)
あつた。
音樂會
(
おんがくくわい
)
の
翌々日
(
よく/\じつ
)
の
事
(
こと
)
で、
船
(
ふね
)
は
多島海
(
たたうかい
)
の
沖
(
おき
)
にさしかゝつた
時
(
とき
)
、
多
(
おほく
)
の
船客
(
せんきやく
)
は
甲板
(
かんぱん
)
に
集合
(
あつま
)
つて
種々
(
いろ/\
)
の
遊戯
(
あそび
)
に
耽
(
ふけ
)
つて
居
(
を
)
つたが、
其内
(
そのうち
)
に
誰
(
たれ
)
かの
發起
(
はつき
)
で
徒競走
(
フートレース
)
が
始
(
はじま
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「それで
何日
(
いつ
)
頃から
其様
(
そん
)
な事が
始
(
はじま
)
ったのですね」と問えば、番人は小首をかたげて、「サア
何日
(
いつ
)
頃からか知りませんが、何でも
其
(
そ
)
の若様が窓から
墜
(
お
)
ちて
死
(
しん
)
だ
後
(
のち
)
、その
阿母
(
おふくろ
)
様もブラブラ
病
(
やまい
)
で、 ...
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
因果の
始
(
はじま
)
りでござりまして、自分も済まない事と観念を致したから、兄玄道の側へ参り、小さくなって、
温順
(
おとな
)
しく時節到来を待って居ました、所へ千駄木の植木屋九兵衞というものが参り
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
戦争が済んでから四年目ぐらいにダンダン世の中が悪くなるらしい。都会の奴がゼイタクを覚えるとロクなことは有りゃしねえ。どうも世直しに戦争が
始
(
はじま
)
らねえと、もう日本はダメになるぜ。
武者ぶるい論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
何方
(
どつち
)
かにしなければ生活の意義を失つたものと
等
(
ひと
)
しいと考へた。其他のあらゆる
中途半端
(
ちうとはんぱ
)
の方法は、
偽
(
いつはり
)
に
始
(
はじま
)
つて、
偽
(
いつはり
)
に
終
(
おは
)
るより
外
(
ほか
)
に道はない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
学校はもう
昨日
(
きのふ
)
から
始
(
はじま
)
つてゐる。朝早く母親の用意して
呉
(
く
)
れる弁当箱を書物と一所に包んで
家
(
うち
)
を出て見たが、二日目三日目にはつく/″\遠い
神田
(
かんだ
)
まで歩いて
行
(
ゆ
)
く気力がなくなつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
猶
小衾
(
かいまき
)
を額の上までずうッと
揺
(
ゆす
)
り上げて
被
(
かぶ
)
ったなり口もきゝませんから、新五郎は手持無沙汰にお園の部屋を出ましたが、是が因果の
始
(
はじま
)
りで、猶更お園に念がかゝり、
敵
(
かたき
)
同士とは知らずして
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それが
學年
(
がくねん
)
の
始
(
はじま
)
りだつたので、
京都
(
きやうと
)
へ
來
(
き
)
て
日
(
ひ
)
のまだ
淺
(
あさ
)
い
宗助
(
そうすけ
)
には
大分
(
だいぶん
)
の
便宜
(
べんぎ
)
であつた。
彼
(
かれ
)
は
安井
(
やすゐ
)
の
案内
(
あんない
)
で
新
(
あた
)
らしい
土地
(
とち
)
の
印象
(
いんしやう
)
を
酒
(
さけ
)
の
如
(
ごと
)
く
吸
(
す
)
ひ
込
(
こ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
長吉は毎朝七時に
始
(
はじま
)
る学校へ行くため
晩
(
おそ
)
くも六時には起きねばならぬが、すると毎朝の六時が
起
(
おき
)
るたびに、だんだん暗くなって、遂には夜と同じく家の中には
燈火
(
ともしび
)
の光を見ねばならぬようになった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
と是が
始
(
はじま
)
りで新吉は近しく来ます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それが学年の
始
(
はじま
)
りだったので、京都へ来て日のまだ浅い宗助にはだいぶんの
便宜
(
べんぎ
)
であった。彼は安井の案内で新らしい土地の印象を酒のごとく吸い込んだ。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
は毎朝七時に
始
(
はじま
)
る学校へ
行
(
ゆ
)
くため
晩
(
おそ
)
くも六時には起きねばならぬが、すると毎朝の六時が
起
(
おき
)
るたびに、だん/\暗くなつて、
遂
(
つひ
)
には夜と同じく家の中には
燈火
(
ともしび
)
の光を見ねばならぬやうになつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
多分
(
たぶん
)
牛乳
(
ぎうにゆう
)
を
配達
(
はいたつ
)
するためか
抔
(
など
)
で、あゝ
急
(
いそ
)
ぐに
違
(
ちがひ
)
ないと
極
(
き
)
めてゐたから、
此音
(
このおと
)
を
聞
(
き
)
くと
等
(
ひと
)
しく、もう
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けて、
隣人
(
りんじん
)
の
活動
(
くわつどう
)
が
始
(
はじま
)
つた
如
(
ごと
)
くに、
心丈夫
(
こゝろぢやうぶ
)
になつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御祭
(
おまつり
)
が
夜
(
よ
)
の十二時を相図に、世の中の
寐鎮
(
ねしづ
)
まる頃を
見計
(
みはから
)
つて
始
(
はじま
)
る。
参詣
(
さんけい
)
人が長い廊下を
廻
(
まは
)
つて本堂へ帰つて
来
(
く
)
ると、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
幾千本
(
いくせんぼん
)
の蝋燭が
一度
(
いちど
)
に
点
(
つ
)
いてゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
先達
(
せんだつ
)
ての二百円は、代助から
受取
(
うけと
)
るとすぐ
借銭
(
しやくせん
)
の方へ
回
(
まは
)
す
筈
(
はず
)
であつたが、
新
(
あた
)
らしく
家
(
うち
)
を
持
(
も
)
つた
為
(
ため
)
、
色々
(
いろ/\
)
入費が
掛
(
かゝ
)
つたので、つい其方の用を、あのうちで幾分か
弁
(
べん
)
じたのが
始
(
はじま
)
りであつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
始
常用漢字
小3
部首:⼥
8画
“始”を含む語句
始終
終始
始中終
始末
末始終
原始的
最始
元始
一部始終
始皇
手始
不始末
始皇帝
開始
原始人
始終中
始祖鳥
原始人文篇
事始
原始
...