“全焼”のいろいろな読み方と例文
旧字:全燒
読み方割合
まるやけ85.7%
まるやき14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵粮方ひょうろうかたの親族に死なれ、それからやむを得ず再び玄関をひらくと、祝融しゅくゆうの神に憎まれて全焼まるやけと相成ったじゃ、それからというものはる事なす事いすかはし
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その晩、隣から火が出て、大杉氏の家は全焼まるやけになつた。焼けなかつたものは、主人と恋女房の野枝のえさん位のもので、書物も何もすつかり焼いてしまつた。
そしてまた都の大相国寺でも、大暴れをやったあげく、近くは二龍山にこもって、梁山泊の賊とともに、青州一城を全焼まるやきにしたという飛報もきている。なんで、奉行のどらずにいようやである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)