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全焼
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まるやけ
ふりがな文庫
“
全焼
(
まるやけ
)” の例文
旧字:
全燒
兵粮方
(
ひょうろうかた
)
の親族に死なれ、それから
已
(
やむ
)
を得ず再び玄関を
開
(
ひら
)
くと、
祝融
(
しゅくゆう
)
の神に憎まれて
全焼
(
まるやけ
)
と相成ったじゃ、それからというものは
為
(
す
)
る事なす事
鶍
(
いすか
)
の
嘴
(
はし
)
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その晩、隣から火が出て、大杉氏の家は
全焼
(
まるやけ
)
になつた。焼けなかつたものは、主人と恋女房の
野枝
(
のえ
)
さん位のもので、書物も何もすつかり焼いてしまつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
全焼
(
まるやけ
)
のあとで、父は煩って世を去った。——残ったのは七十に近い祖母と、十ウばかりの弟ばかり。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猿でも
猩々
(
しょうじょう
)
でも、そんなものには構わずに置くが
可
(
い
)
い。先年駐在所の巡査が𤢖を追って山の奥へ入ったら、
其
(
その
)
留守に駐在所から火事が
始
(
はじま
)
って、
到頭
(
とうとう
)
全焼
(
まるやけ
)
になって
了
(
しま
)
ったことが有る。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何処
(
どこ
)
の田舎だか
己
(
おら
)
ア知らねえ、何でも
己
(
おれ
)
が
五歳
(
いつゝ
)
の時田舎から出て、神田の三河町へ荒物
店
(
みせ
)
を出すと間もなく、寛政九年の二月だと聞いているが、其の時の火事に
全焼
(
まるやけ
)
になって
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
三月三日の晩、
全焼
(
まるやけ
)
にあいなすった。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
市兵衛町
(
いちべえちょう
)
の火事に
全焼
(
まるやけ
)
と成りまして、
忽
(
たちま
)
ちの間に土蔵を落す、災難がある、引続き商法上では損ばかり致して忽ち微禄して、只今の
商人方
(
あきんどがた
)
と
異
(
ちが
)
って其の頃は落るも早く、借財も
嵩
(
かさ
)
み
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“全焼”の意味
《名詞》
全焼(ぜんしょう)
火災により家屋などがすべて焼失すること。
(出典:Wiktionary)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“全”で始まる語句
全
全然
全体
全身
全體
全部
全貌
全快
全滅
全速力